海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)7月 矢方祐維さん
掲載日:2022.08.08
海外農業研修報告書 2022年7月
循環農学類(2019年度卒) 矢方祐維(Yui Yakata)
アメリカに来て2度目の夏が到来しました。ネブラスカ州の夏はBig Bend Community Collegeのあるシアトル州モーゼスレイクに比べ気温もそんなに高くなく今のところは過ごしやすいです。早朝は少し肌寒く感じることもあります。定期的に日本にいた時には見たこともない激しい雷雨が発生しますが、最近はそれにも慣れ、特に気にならなくなりました。今月は特に特別なこともなく研修に集中した1か月でした。
1月に起きたPorcine epidemic diarrhea(豚流行性下痢)のパンデミックの影響もようやく終わりを迎え、以前の生産体制が戻ってきました。出荷量だけはまだ完全に戻ってはいませんが、1か月後には通常に戻ることが予想されています。7月の私の主な仕事の内容は先月までと変わらず記録と給餌、母豚や子豚のケアですが、母豚の出産の予定が1日に集中してしまうことが多々あり、その日は出産チームのヘルプに入ることも今月は多々ありました。
今月から私たちの農場の研修生の働き方が変わりました。今までは週休2日でしたが生産体制が戻ったことにより週休1日となりました。ですが、私は自ら希望して毎日農場に通っています。中途半端に1日休みをもらったところで何もやることがないというのと、農場で過ごす時間がとても楽しく感じるためです。しかし毎日フルタイムというわけではなく土日はパートタイムでの勤務です。週末のパートタイムには天候が良ければ自転車で通勤しています。農場までは自転車で30分ほどで到着することができ、気持ちの良い適度な運動となっています。
来月はついに新しい豚舎が完成します。今まで本豚舎から少し離れたところで飼育されていた未経産豚が本豚舎と連結します。いままで未経産豚がどのように飼育されているのか見たことがなかったので非常に楽しみです。
現在、私の生活の全てが農場での研修のために捧げられており、とても充実した日々を送ることができています。しかし、農場での生活も残り数ヶ月です。ここでの研修の後、燃え尽きてしまわないか多少の不安を感じています。