海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)5月 矢方祐維さん

掲載日:2022.06.07

海外農業研修報告書 2022年5月

循環農学類(2019年度卒) 矢方祐維(Yui Yakata)

5月になりました。気温もようやく春らしくなり日中は半袖で十分です。しかしまだ朝や夜は少し肌寒さが残ります。

仕事は変わらず農場での出来事の記録と母豚への給餌、子豚の管理、薬品室の管理を担当しています。この仕事にも慣れてきて時間にも余裕ができ、空いた時間で母豚の移動や分娩などの他の仕事の手伝いを行っています。
臨時的な作業としては、出荷の日には子豚の移動を、母豚が分娩舎へ移動する日には、新しい部屋の給餌器やヒートランプの準備を担当しています。時々、ヒートランプの配線が断線していることがあるため、配線の修理を行うことがあるのですが、私の修理スピードが速いためこの仕事も任されるようになりました。
子豚の出荷量は変わらず通常の1/3程度となっています。ですが、母豚の平均出産頭数は先月は通常の半分程度だったのに比べ今月は通常の2/3程度まで回復しました。

この農場の研修生は、研修が終わる時に農場主や他の同僚にプレゼンテーションをすることが伝統となっています。強制をされているわけではなく研修生が自主的に行っています。プレゼンテーションの内容は特に決められておりません。私はこのプレゼンテーションの時間がお気に入りです。何故ならアフリカンたちは、自分の育ってきた環境や自分たちの農場、家族、経歴などを紹介してくれます。その内容は日本で育ってきた私には到底想像できないようなものばかりで、私の知的好奇心を大きく刺激してくれます。また、アフリカとアメリカの文化の違いなどをプレゼンしてくれる研修生もいて聞いていて非常に面白いです。それと同時に、ここに来た時には全く聞き取れなかった研修生たちの英語を聞き取れるようになっている自分の英語力の向上を実感できる良い機会にもなっています。
順番的におそらく次は私の番ですので、発表は秋ごろとまだ遠いのですが何をどう発表するのかそろそろ考え始めようと思います。

新しい豚舎の工事も始まり、農場での生活も少しずつ通常営業に戻りつつあります。私も引き続き仕事に励んでいきたいと思います。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)5月 矢方祐維さん

研修生のプレゼンの様子