海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)4月 植野耕史さん

掲載日:2022.05.06

海外農業研修

循環農学類(2019年度卒) 植野耕史(Yasufumi Ueno)

カリフォルニアの4月は朝晩の冷え込みは激しいですが、日中は真夏のような暑さです。私が想像していたカリフォルニアの気候よりも数段日差しが強く、カラッとした気持ちの良い気候のなか楽しく過ごしています。
今月の仕事は主にもやしの配送管理業務に携わりました。私が研修させていただいている会社のもやしはアメリカの西海岸、北はシアトルから南はロサンゼルス、アリゾナ州フェニックスまで顧客がいるため、毎日大量のもやしを積んだトラックが各地に向けて配送されていきます。
この壮大な距離を生鮮食品であるもやしの品質を保ちながら配送するため、リアルタイムでもやしの温度をチェックすることができるセンサーを必ず取り付けています。私はこのセンサーの稼働をしっかり確認し、トラックの運転手に決められた温度を維持してもらうように確認してから出発してもらうことを心がけて仕事に取り組んでいます。
おそらくこのようなセンサーは日本の運送業界でも広く使われていると思いますが、アメリカは面積が広いことに加え、地域ごとに気候帯が明確に変化しているため、特に露地野菜の拠点であるカリフォルニア中部の沿岸近くから、露地生産が極めて難しいとされるアメリカ中部への輸送などは正確な温度管理が必要になってくるのではないかと思いました。
実際、私が普段の買い物で野菜を買う際にも陳列されている商品で腐ってしまっているものを多く見かけます。現地の人はそれが普通のようですが、日本人から見ると、あまり経験することがないため驚きました。
今月の休日はアメリカの四大プロスポーツの一つであるMLB (野球)を観戦しました。MLBはNFL (アメフト)やNBA(バスケ)人気の後塵を拝することとなってはいますが、いまだに人気の高いスポーツです。日本プロ野球からも多くの選手が海を渡り、最近は大谷選手の活躍が全米を騒がせています。私自身も学生時代12年間ほど野球に打ち込んでいたので、ベースボールの本場であり、最高峰の舞台であるMLB観戦は特別な時間でした。
日本プロ野球の試合はチームのファンが応援歌を作り、鳴り物を使って選手を応援するという賑やかな文化がありますが、MLBはファンの歓声とブーイングのみです。そのためグラウンドにいる選手たちの息遣いまでもが聞こえてくるような臨場感のある雰囲気を楽しむことができました。今回はサンフランシスコの球場にて、大谷選手と同様に活躍されているダルビッシュ選手の試合を観戦したのですが、日本人が異国の地でプレーしている姿を見て大変感動したと同時に、何か身の引き締まる思いにもなりました。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)4月 植野耕史さん

MLB観戦 サンフランシスコOracle Parkにて