海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)4月 矢方祐維さん

掲載日:2022.05.06

海外農業研修報告書 2022年4月

循環農学類(2019年度卒) 矢方祐維(Yui Yakata)

ネブラスカの養豚場での研修も残り半年となり、時の移ろいの早さを感じております。気温は暖かい日や寒い日を交互に繰り返しており、少しずつではありますが春の訪れを感じることができております。

今月、農場では2ヶ月ぶりに子豚の出荷が再開しました。出荷量は通常時の1/3程度ではありますが通常営業に向けての大きな一歩となりました。
現在は農場でのウイルスの陽性反応は確認されておりませんが、子豚の出産数は通常時の半分程度となっております。また未成熟児の数も40%を超えておりウイルスの母豚への影響はいまだに続いております。

私は今月は先月と変わらず農場の記録をメインの仕事とし、その他出荷に向けての作業も割り当てられました。子豚の成長を等しくするための子豚の移動や、母豚の健康状態や乳量に合わせた子豚の割り当て、母豚舎と分娩舎間の母豚の移動などの作業を担当しました。
また、出荷当日には子豚の頭数を数え、取引先へ決められた数を送り出す作業も行いました。

この作業を行なっていて、数を数えることにおいて日本語は便利だと感じました。
出荷時は通路を子豚が大量に歩いてきます。その数を数えるのですが日本語が一番やりやすいなと感じました。現在、私は数を数えることにおいて、英語、スペイン語、スワヒリ語を日本語と同じように扱うことができます。色々なカウント方法を試してみたのですが日本語は発音記号数が圧倒的に少なく、一度に大量にカウントする場合において私が使える言語の中では日本語が1番向いていると結論づけました。もちろん私が日本語を母国語とする人間であることも関係しているとは思います。こういった言語に対する日々の発見が自分の仕事へのモチベーションに繋がっている部分もあります。ちなみにこの発見をボスに説明したら他の子豚の数を数える系の仕事を任されることになりました。

出荷も再開しようやく日常が戻ってきた感じがあります。来月はさらに出産頭数も増え忙しくなることが予想されるので今月以上に頑張っていきたいと思います。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)4月 矢方祐維さん

復活祭にて オーナー一家&研修生一同