アルバータ大学オンライン留学プログラム(春季)報告書(西川さん)
掲載日:2022.04.18
アルバータ大学オンライン留学プログラム 報告書
獣医学群 獣医学類1年 西川 真央(Mao Nishikawa)
私がこの報告書にオンラインプログラムに参加した理由、オンラインプログラムの授業内容、SEC でしたこと、このプログラムを通して学んだことや変わったことについて書きたいと思います。
まず、このプログラムに参加した理由は、いつか海外へ旅行や仕事で行って、そこでの生活を楽しめるような英語力を身に着けたいと思ったからです。私は今まで一度も海外へ行ったことがなく、さらにコロナウイルスの流行で海外へ行くことも叶わなくなってしまい、現地の英語や雰囲気に触れる機会が今までもなかったし、これからも難しくなってしまいました。そこで大学に入ったら留学のプログラムに積極的に参加していこうと思っていました。このアルバータ大学のオンライン留学へは春休みという勉強に時間をとりやすい期間と、SDGs についての内容ということで楽しそうだなという理由で参加してみることにしました。
もともと海外の人の英語を聞いたり、ましてや話したことなどなかったので、初めはとても緊張しました。しかし、酪農学園大学の先生方は事前にしっかりオリエンテーションをしてくださったり、困ったとき質問が簡単にできるようにグループ LINE を作ってくださったりしたので、本格的に授業が始まる前に大きかった不安は少しずつ解消されていったように思います。中でも、同じクラスの人たちと出身地の話や、カナダについて思っていることなどを英語で話せたのは、本格的な授業が始まる前の準備運動のようになり本当に良かったと思いました。でも理解できるか、上手に話せるか、わからないことや不安な事は解決しながらやっていけるのか、宿題は難しいのか、こなせなかったらどうしようとドキドキしていました。
さて、このような心境のまま一日目の授業が始まりました。一日目はオリエンテーションで、ホームページへのアクセスの仕方、宿題のこと、先生のメールアドレス宛に質問してもいいことなどの説明を受けました。この時はたくさんわからないことがありましたが、な何と言ったら良いかわからず発言できませんでした。今ではクラスの方々もみな緊張していて発言しづらい空気だったと思います。二日目から通常の授業のようになりました。少人数に分かれ、英語でおしゃべりしたり、アンドリュー先生からの課題についてみなで考えて意見を交換しあうような内容もありました。中でも印象深かったことが二つあり、一つは「このような状況の時どうやって話すのか」という内容でした。自分で登場人物の性格からアドリブでセリフを考えるというようなもので、初めてやる活動で難しかったけど面白かったです。私のグループはみな笑いながらやっていて雰囲気も良かったです。もう一つは small talk で話して良い内容とそうでないものを考えるというものでした。この内容から、いろいろな国の文化を比べるときにその違いに注目しがちだけど、似ていることや同じこともたくさんあるのだと分かりました。この授業では大勢の前で話すわけではないから自然と楽に発言しやすく、英語で話すチャンスをたくさん得ることが出来たと思います。
また、2回ほどパワーポイントで資料を作成して発表する機会もありました。一つ目はカナダと日本の違いや同じことについてで、もう一つはカナダの各地の有名な料理についてでした。一人ずつ発表して、アンドリュー先生がコメントするという流れでした。自分で原稿も資料も2日ほどで作らなくてはいけなかったので大変でしたが、たくさん学べる事がありました。
さらに、オンライン留学の後半ではゲームもしました。そのころには英語で冗談も言えるようになっていて、すごく良い雰囲気で発言もしやすかったです。
アンドリュー先生の授業とはべつに SEC というものもありました。私は一度参加しました。私の参加したクラスではカナダ人以外の学生や先生もいらっしゃいました。みなの名前や趣味を覚えるゲームをしたり、自分が誇りに思うことについて少人数で話したりしました。私は個人的にはアルバータ大学の先生と日本の成人式について話したことが思い出深いです。
最後にオンラインプログラムに参加して変わったことを書きたいと思います。私は初 め、SDGs について先生の話を聞くような授業だと思っていましたし、もっと授業について堅いイメージがありました。しかし、実際に参加してみると、教えられるという授業形態ではなく、事前に調べ学習をしたり、資料を読んだり、聞いたりした事をもとに、授業のなかで学生同士で話しあうという内容が多かったと思います。SDGs といわれると授業の内容も専門的になったりして難しいのではないかと思いましたが、自分にとって身近な内容が多かったので楽しく授業を受けることが出来ました。そしてこの留学を通して、多くの人の前で話すことや、英語で伝えたいことをジェスチャーも含めて表現することに怖いと思ったり、失敗したら恥ずかしいという気持ちはかなりなくなりました。最後には一日の授業で数えきれないくらい話すことが出来るようになりました。留学中は不安な事は毎日の授業やメールで解消できるし、同じ大学の学生に LINE で日本語でも伝えることもできました。成績が関係する宿題も何度もリスニングの問題に挑戦できて、自分のペースでできる宿題ばかりだったことも良かったです。私はこの留学の経験を生かしてこれからの英語学習を進めていきたいし、日々の生活で生かしていきたいと思います。たくさん支えてくれた酪農学園大学の先生方、アルバータ大学の先生方、同じクラスで一緒に学んだ方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。