海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)12月 矢方祐維さん

掲載日:2022.01.06

海外農業研修報告書 2021年12月

循環農学類(2020卒) 矢方祐維(Yui Yakata)

アメリカに来て半年が経ちました。非常に充実した研修を行うことができており、あっという間の半年間でした。

今月から再びモーニングシフトとなりました。分娩の補助をメインで行っているのに変わりはありませんが、今月は子豚の出荷の手伝いも主として行いました。こちらの農場では出産から3週間経過した子豚を離乳と同時に出荷します。1回の出荷で1000匹を超える子豚を出荷します。出荷は週に2回、火曜日と金曜日に行われ週当たり約3000匹の子豚を出荷しています。出荷の後は次の母豚を分娩室に迎え入れるための洗浄を行います。本日の出荷にかかわった通路や部屋、それら全てを洗浄します。出荷の日はこれらの作業に加え通常の作業も行わないといけないため効率性や他の従業員との連携力が求められます。農場では英語に加えスワヒリ語やスペイン語も多く使われるため、作業に関わる簡単な単語を覚え意思の疎通をスムーズに行うことが大切だと感じました。実際に、農場に来たばかりのころと比べると、指示を聞いてからその内容を理解するまでの時間は短くなっており、自分の作業にも余裕をもって取り組めるようになってきています。また私自身も英語と多言語を混ぜるような形でコミュケーションを取るようにしています。

今月の中旬、ネブラスカ大学のバスケットボールの試合のチケットをボスからいただき、観戦しに行きました。ネブラスカ州にはNBAやNFLのチームがないためネブラスカ大への注目度が大きく、州全体でネブラスカ大のスポーツを応援する風潮があります。

コロナ禍なので入場者や応援方法などに制限はありましたが、スタジアムの一体感は素晴らしいものがありました。

そして現在ネブラスカ大のバスケットボールチームでは同じ日本人の富永選手が在籍しており、同じ地域での同胞の活躍に日々勇気をもらっております。

この研修も残すところ1年となりました。初めて違う文化を持つ人々と生活をしてみてうまく言葉に表すことはできませんが自分の中の価値観や人生観に少しずつ変化が現れているように思います。また私の中の常識の範囲外の行動をされた時に許容できる範囲が拡大してきました。自分の未来について何も見えない状態で始まったこの研修。残りの期間で少しでも何かをつかめるよう引き続き頑張っていきます。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)12月 矢方祐維さん

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