海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)11月 矢方祐維さん

掲載日:2021.12.13

海外農業研修報告書 2021年11月

循環農学類(2020卒) 矢方祐維(Yui Yakata)

実習に来て3か月が経過しました。気温はどんどん下がってきてはいますが、まだ雪は降っていません。もうすぐ降るよと聞かされて1か月強経ちました。こういったおおらかさもこちらの人の特性なのかなと最近感じています。

今月は、母豚の健康管理や、子豚への給餌をメインで行いました。母豚の健康管理は、母豚が立ち上がれるかどうかの確認や、自動給餌器が働いているか、などの確認を行います。子豚への給仕は、子豚の成長段階に合わせてその段階に適した餌を給餌します。仕事の内容自体はとても簡単なのですが、数が膨大ですので、それを行っているだけで1日が終わってしまいます。シフトは先月と同じくイブニングシフトで、週に2回農場に1人残るワンオペレーションがあるのも変わっていません。しかし、作業の効率化も図れてきており以前よりは格段に作業のスピードが向上しております。

また重要な仕事の一つでもある道具の洗浄も任されるようになりました。養豚場においてバイオセキュリティは非常に大切です。出産や投薬の時に使う道具などを洗浄します。これも仕事自体は簡単ですが、量が多く一日がかりで行っております。

生活面では、アフリカからまた新たな研修生が加わり現在は9人でシェアハウスをしております。大所帯での生活にも慣れてきました。また、耳も慣れ簡単なスワヒリ語がわかるようになってきました。スワヒリ語はローマ字読みに近いので意味は分からないですが読むことは可能です。現状は簡単なあいさつ程度しかできませんが少しずつ話せる言葉を増やしていきたいと思っております。

残念なことに今月末に一人の研修生が祖国のルワンダに帰ります。最初右も左もわからない私に対して彼はとても親切にしてくださいました。皆の父親的存在の彼との別れは寂しいですが彼はここで学んだ近代的な養豚を祖国のルワンダで挑戦してみたいとのことなのでその夢を応援したいともいます。また来月には新たな研修生がコロナ次第ではありますが来る予定です。別れがあるからこそ新たな出会いもあると思いますのでこれからも一期一会の気持ちを忘れず生活していきます。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)11月 矢方祐維さん

研修生、農場にて

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)11月 矢方祐維さん

子豚への投薬