海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)11月 植野耕史さん

掲載日:2021.12.13

海外農業研修

循環農学類(2020卒) 植野耕史(Yasufumi Ueno)

12月に入り、間も無く年越しだと思うとカリフォルニアでの生活もあっという間に感じます。帰国までの研修期間をさらに有意義なものにできるように様々なことに積極的にチャレンジしていきたいです。

先月は、アメリカの祝日としてThanksgivingが11月25日にありました。私はメキシカンの同僚のお家にお邪魔してお酒と食事をいただきました。また、アメリカ人の同僚の方に銃の射撃場に連れて行っていただき、初めて実弾を撃ちました。当然日本で暮らしていると見ることのないものなのでとても楽しかったのですが、同時に銃社会に対する恐怖心も生まれ、いかに日本が平和であるかを実感した良い機会でした。

仕事内容はあまり変わらずですが、日々仕事をしていると学ぶものが多いです。私の研修先のスプラウト類の生産は1年を通して行われるため、営利生産として絶え間ない需要と供給が必要となります。安定した供給先の確保と安定した供給を実現するには、一般的な季節野菜と異なる生産形態の確立が必要となります。

前提として、絶え間ない需要を生み出すためには高品質の生産物を安定供給し、取引先との信頼関係を築かなければなりません。私の研修先の営業の方は日本人なのですが、母国語ではない英語を使って商品を売ることの大変さを考えるとすごく大変な仕事だと感じました。

安定した供給に関して、私の研修先の栽培品目はすべて天候不良や自然災害の影響は受けにくい室内での栽培ですが、温度管理やガスの濃度管理など高品質な作物を生産するための作業はたくさんあります。栽培管理方法については会社の重要な情報なので書くことが出来ませんがとても興味深いものがたくさんありました。

もやしの栽培は、播種から収穫まで約1週間という短いサイクルで生産されているため、栽培管理での失敗をリカバリーすることが非常に難しいと感じました。一般的な野菜でももちろん栽培管理は重要であり、難しいものですが栽培期間が数ヶ月にも及ぶため、農薬の使用や温度管理によって後出しで対処することもできます。研修先では、より良い生産物を作るために毎日複数回にわたって栽培物のチェックを行い、情報を積み重ね、アップデートしています。

私自身はまだ栽培のチェックをしたことはないですが、これから新たな仕事も増やしてくださる予定なので、学べることをたくさん吸収していきたいです。

海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)11月 植野耕史さん

射撃場にて