海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)7月
掲載日:2021.08.03
循環農学類(2020年3月卒業) 植野耕史
新型コロナウイルスの影響による渡航延期から1年2ヶ月経ち、ようやくアメリカに渡航することが出来ました。
今回、私が参加するプログラムは1年半の研修期間でコミュニティーカレッジや大学での学習期間と現地農場での実習期間に分かれており、まずはコミュニティーカレッジでの英語学習と基礎的な農業学習を行います。
6月25日にシアトルに到着し、車で東に3時間ほど走ったところにモーゼスレイクという街のBig Bend Community College (BBCC)にて、今回の研修が始まりました。今回は新型コロナウイルスの影響によって2週間の隔離期間や行動制限があり、Zoomを使用した授業が行われるなど、今までとは異なる形態での活動に私たち研修生やスタッフの方も多少の戸惑いやトラブルが見られましたが、渡航から1ヶ月ほど経ち、ようやく落ち着いた生活を取り戻しています。
共に渡航した仲間たちは出身地や専攻業種等、様々なバックグラウンドを持った人が集まっており、それぞれの農業に対する考えや意識、日々の取り組みに刺激を受ける毎日です。
BBCCでの授業は苦労することが多いです。当然、農業の授業も英語で行われるため、専門用語が理解できないことも多々ありますが、私自身のこれからの課題だと思って懸命に取り組んでいます。徐々にですが、英語が聞き取れるようになってきたことが最近の喜びとなっています。
毎週金曜日には1日かけてfield trip に出かけます。私たちが行なっているfield trip は現地の農家や農業関連企業に出向き、アメリカの農業について学んだり、現地の文化に触れることができる実習です。これらは通常の留学では経験できない貴重な体験です。
隔離期間が明けた後の休日には周辺の観光地で過ごすなど、充実した毎日を送っています。現地住民の方々や現地の学生はとてもフレンドリーで、近年問題になっているアジアンヘイト等の差別を気にすることなく過ごすことが出来ています。放課後は宿題に追われながらも、空いた時間に現地学生と野球を楽しんだり、友人と他愛もない話をしてリフレッシュしています。