タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

掲載日:2021.03.08

2月25日、タイ・カセサート大学獣医学部オンライン学術交流プログラムのプレゼンテーションが行われました。
このプログラムは、国際カンファレンスやセミナー、共同プレゼンテーションを通して獣医領域の学術交流を図るもので、昨年11月から実施されてきました。
今回のプレゼンテーションに向けて、カセサート大学と本学の学生が混合チーム2組に分かれLINEで意見交換やプレゼンテーションの準備を進めてきました。
Group-Aのテーマは“Stray Dog”(野良犬について)、Group-Bのテーマは“Diseases of Concern in Livestock”(生産動物の懸念される病気について)でした。

Stray Dogでは、タイ国内について「なぜ野良犬が減らないのか?」(原因)、「野良犬が増えることによる様々なリスク」(問題)、「解決に向けての取組」(課題)と順序立てて発表をし、「野良犬を減らすために獣医としてできること」として、獣医が飼い主に避妊去勢手術を勧めたり、政府と協力し保健所の犬に新しい飼い主を探すこと、犬にも狂犬病のワクチンを投与し人への感染を防ぐことなどを述べました。
Diseases of Concern in Livestockでは、日本とタイで流行っている家畜の病気の比較をし、それぞれにどんな解決策が考えられるかを発表しました。日本ではHPAI(高病原性鳥インフルエンザ)、豚熱が流行っており、農林水産省や農政部、環境省が協力して対応にあたっています。タイではFMD(口蹄疫)、ASF(アフリカ豚熱)が主に流行っており、タイ政府は発症例のある国からの豚および豚製品の停止、空港や入国管理局での検査所の設置、国境での監視を行っています。農家では衛生管理の改良や従業員の教育、獣医師と研究者も検査キットの開発や学術カンファレンスを行っています。

発表の後は、お互いの教員や学生から質問が飛び交い、良い意見交換の場となりました。
カセサート大学にとっても本学にとっても、一連のプログラムを遂行しプレゼンテーションまで行えたことはとても良い機会となり、このようにオンラインを積極的に活用した学術交流は、今後のプログラム運営にとっても非常に有意義な取り組みとなりました。

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

プレンゼンテーション開始前の様子。

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

Group-Aのメンバー

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

スライド「問題解決へ向けて」

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

Group-Bのメンバー

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

スライド「高病原性鳥インフルエンザの日本での状況」

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

スライド「口蹄疫について」

タイ・カセサート大学オンライン学術交流プログラム:共同プレゼンテーション

最後はみんなで記念撮影をしました