タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(11月分)

掲載日:2019.12.11

獣医学群獣医学類5年 吉岡美帆

タイへ来て2ヶ月が経ち、トイレでは無意識にでもティッシュを流すことはなくなりました(タイのトイレは紙を流すと詰まってしまうため、備え付けのゴミ箱に捨てます)。北海道は雪が積もっていると聞き、日本へ帰るのが怖くて堪らない今日この頃です。

さて今回は授業についてお話します。
私たちはホアヒンで4週間、小動物の病院で実習をさせてもらった後、カンペンセンキャンパスに戻って来て残りの6週間、タイ人に混ざり授業を受けさせてもらっています。最初の2週間はAquaticの授業でした。タイでは観賞用や食用の魚、またエビの養殖が盛んです。日本では水産学部が発達しているお陰か、獣医師が水産業に関わることは他の動物と比べて遥かに低く魚病もあまり深く習わないのに加え、日本では発生していない病気などがあり、私達にはハードな内容となりました。このローテーションでは魚とエビについて1週間ずつ分かれて学びました。2つとも実際に農場に行き、その症例についてプレゼンをするというのが大まかな流れでした。魚の授業では、水質検査項目や農場主への聞き込み内容などから事前に自分たちで考え、実際に農場で検査などを行いました。エビの農場訪問では魚ほどの自主的なものではなかったものの、水質についてや、エビの病気に関するプレゼンを毎日課題として出され、日本にはない授業スタイルでとても刺激的でした。日本では受け身な授業が多いため、もう少しこういう授業を取り入れたほうが記憶の定着にも繋がりそうだなと思いました。かといって授業は堅苦しいわけではなく、先生は自分のペットである犬を授業に連れてきたり、先生と学生が楽しそうに冗談を言ったり、先生とタイの学生の距離感も素敵だなと思いました。また農場に行くバスの中では、音楽を聴いたりゲームをしたり、先生を含め自分の時間を過ごしており、そういう意味でも日本とタイでの授業の違いを感じました。文化の違いであるとはいえ日本では少し自分達で窮屈にしてしまっている感じがしました。タイの学生は英語で専門用語を習うため、英語での授業にも対応できており、私達のことを気にかけて色々と教えてくれたりして本当に助かりました。授業に関わらず生活の面でもたくさん気にかけてくれ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。日本に帰ったらもっと構えず困っている人に手を差し伸べたいと思いました。

バードウオッチングで見つけた鳥とその他の様々な写真を載せて終わりにします。

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(11月分)
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