獣医師は動物のことなら何でも知っているという誤解があります。しかし、もし、あなたが愛鳥家だとしたら、愛玩鳥を診てもらえる獣医さんが少ないことに疑念を抱かれるでしょう。逆にあなたは鳥が大嫌いで、自宅の庭に集団でやってくる野鳥に苛立っています。
病気の運び屋ではないかと心配し、近所の獣医さんに相談しますが、明確な回答が得られません。そもそも問題になる野鳥の名前すら知らないようです。これは獣医学教育に原因があります。まず、鳥類医学教育について、次いで野鳥感染症について概説します。