小・中・高校生向け体験講座「聞いてみよう、犬の体の中の音」を開催しました
掲載日:2025.09.26
2025年8月20日(水)、「聞いてみよう、犬の体の中の音」と題し、本学獣医保健学類 村上義樹助教が講演しました。
「自然や動物、生き物が好きだから」「将来の夢や進路の参考になると思ったから」といった、前向きな動機を持つ中学生の皆さんが集まってくれました。
動物の言葉に耳を澄ます、生命の聴診
最初に村上助教より、動物病院では自らの状態を語ることのできない動物たちの代わりに、動物看護師がその微細な変化を読み取り、獣医師へと正確に伝える大事な役割を担っていることの説明をうけました。そこで今回の体験講座では、医療の基本ツールである聴診器に焦点を当て、その重要な役割と使用方法を学びました。
先ずは、聴診器の各部の名称と正しい使い方に関する丁寧な指導からスタート。その後、心臓の構造と機能について座学で理解を深めました。それから参加者ご自身の心臓の鼓動を実際に聴く体験を通して、生命の拍動を肌で感じてもらいました。
さらに、動物の体の構造を理解するため、獣医保健看護学類の学生の補佐のもとぬいぐるみを用いた分かりやすいデモンストレーションを実施。動物の心臓の位置や、聴診器の最適な当て方など医療の基本動作を体験しました。
本物の「いのちの音」に触れる
デモンストレーションの後はいよいよ本物の動物たちと触れ合います。 今回は、獣医保健看護学類で飼育している中型犬と大型犬が協力してくれました。 参加者は少し緊張した面持ちで聴診器を当て、犬たちの心臓の鼓動を確認。ぬいぐるみでは感じられなかった、温かくて確かな「いのちの音」に、参加者たちの表情は真剣そのものでした。
この体験は、将来動物に関わる仕事を目指す参加者の皆さんにとって、貴重な学びの機会となったのではないでしょうか。
ご参加いただきました皆さまありがとうございました。