元気!ミルク大学2025で酪農と牛乳の魅力を満喫!
掲載日:2025.08.26
北海道牛乳普及協会とホクレン農業協同組合連合会が主催する「元気!ミルク大学」が、道内の小学5、6年生40名を迎え、2泊3日の日程で開講されました。参加した小学生の皆さんは、座学・実習体験を行い酪農や牛乳の魅力をたっぷり学びました。
1日目:ようこそミルク大学へ!
黒澤記念講堂での入学式からスタート。岩野英知学長と北海道牛乳普及協会徳田善一会長より心温まる歓迎の言葉が贈られました。その後、髙橋俊彦副学長による大学案内の座学では、緊張と期待が入り混じった表情で酪農学園大学の紹介や、これからミルク大学で学べることについての説明を聞きました。
初日は食と健康学類 平山洋佑講師による「ミルクのへんしんマジック!乳製品ってどうやってできるの?」を受講しました。身近な牛乳が、ヨーグルトやチーズ、バターといった様々な乳製品に「へんしん」する科学的な仕組みを、分かりやすく解説していただきました。
その後はいよいよさけるチーズ作りの実習です。熱いお湯に気をつけながら、チーズを何度も伸ばしたり畳んだりする作業は、少し根気が必要な作業です。真剣な眼差しで、慣れない手つきながらも一生懸命に取り組む姿は、見ている私たちの心も温かい気持ちにさせてくれました。
普段何気なく口にしている乳製品が、私たちの健康と深く関わっていること、そしてその奥深い世界を学び、食への関心をさらに高める貴重な時間となりました。
2日目:牛とのふれあい体験
2日目は、酪農の現場を肌で感じるプログラムが満載でした。
午前は循環農学類 中辻浩喜教授より「おいしいミルクができるまで」の座学を受講し、牛乳の歴史や世界の乳牛の種類、そしてなぜ緑の草から白い牛乳ができるのかを学びました。次に循環農学類 土井和也講師の「牛のエサ作りをみてみよう」の座学を受講し、飼料の種類や牛の生態を真剣に学びました。
どちらの座学も子どもたちから驚くほど活発な質問や意見が飛び交い、まるで実際の大学の授業をのぞいているようでした。
午後からは、いよいよ搾乳体験実習へ。獣医学類 福森理加准教授による子牛の哺乳体験、獣医保健看護学類 林英明教授による牧草地でのアニマルウェルフェアについての講義、中辻先生、土井先生のご指導のもとモーモーヒップによる搾乳疑似体験を行い、学んだことを活かして本物の搾乳体験に挑戦しました。牛を大切に育てる酪農家さんの思いに触れ、おいしい牛乳ができるまでの過程を感じることが出来たと思います。
3日目:未来へつなぐ「ミルク大使」
最終日には、獣医学類 萩原克郎教授による「ワンヘルスについて知ろう」の座学で、酪農と環境、そして私たちの健康とのつながりを学びました。クイズや質問を織り交ぜながらの座学では、一人一人がマイクを手にもち、自分の意見や質問をしっかりと発表し、とても積極的な学びの場となりました。その後、3日間の学びを振り返るグループ発表会を開催し、お互いの体験発表を聞き合い、新たな気づきを得ました。
そして、盛大な卒業式で、参加者全員に卒業証書と記念バッジが授与されました。
今回の「元気!ミルク大学」での貴重な経験を通して、子どもたちが酪農や牛乳・乳製品をさらに好きになり、「ミルク大使」としてその魅力をたくさんの人に伝えてくれることを期待しています。