「栄養と健康」One Healthシンポジウムを開催しました。
掲載日:2025.07.14
本学の創設者と同じ雪印メグミルク株式会社の創立100周年事業と連携し、両者に共通るす理念「健土健民」を基盤として、栄養と健康に関する専門的な知識の普及と啓発を通じた社会貢献を目的にシンポジウムをを7月4日(金)13:00~17:00酪農学園大学黒澤記念講堂で開催しました。
今回のシンポジウムは名城大学薬学部教授梅田孝氏が「アスリートと栄養」、雪印メグミルク株式会社ミルクサイエンス研究所フェロー小林敏也氏が「牛乳・乳製品が日本人の栄養と健康に果たす役割について」、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所副所長/センター長國澤純氏が「腸が語る健康のヒント:食べ物と菌と私たちの暮らし」、京都府立医科大学大学院医学研究科教授内藤裕二氏が「ガットフレイルをご存じですか?~腸内環境から考える免疫機能と栄養~」を標題とし講演しました。
第1部において梅田氏はスポーツ医学研究の研究実績に基づいた科学的な強化方法や健康管理・コンディショニング方法の考案をお話くださいました。
次に小林氏は雪印メグミルク株式会社の創業精神である健土健民の精神、酪農学園とのかかわり、食品の機能、牛乳・乳製品の価値などを説明し、その中でAIを駆使し黒澤酉蔵先生からメッセージをいただくという貴重な場面をご紹介下さり、改めて健土健民の根幹に触れることができました。
第2部では國澤氏より腸内の細菌が消化・吸収のサポートにとどまらず免疫や代謝さらには脳の働きまで影響を及ぼすことが明らかになった今、腸内環境の改善がいかに重要かをご自身がが構築を進めている日本人腸内細菌叢データベースの解析を元に説明されました。
内藤氏は腸内環境が免疫力に大きくかかわっていることを説明し、「ガットフレイル(腸管バリア機能の破綻、粘膜微小炎症)」を引き起こしている食・栄養素があるため腸管腔からの対策が重要であると説明されました。
本シンポジウムでは「健やかな土地から生み出される健やかな食物によって健やかな生命が育まれる」という理念のもと、専門家による講演を通じて、現代社会における食と健康の重要性について再認識される機会となりました。