海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)2025年6月 久保田匠さん
掲載日:2025.07.01
酪農研究科 修士課程1年 久保田 匠(循環農学類(2024年3月卒))
先月と同じように今月も朝晩は長袖が必要なほど冷え込みますが、午前10時を過ぎるころには半袖でも暑いくらい気温が上がります。夏に向けてこの暑さに体を慣らしていかないとと思っていますが、朝晩と昼間の気温差が大きいためまだ完全には慣れずにいます。休日も外で体を動かしながら、できるだけ早くこの気温差に対応できるようにしたいと思います。
今月も先月に引き続き、週に2回ほどのペースでブランディングを行いました。カーボーイがロープで牛を捕まえる方法のロープブランディングもありますが、主にシュートブランディングを行いました。どちらも去勢や耳標付けなど子牛への処置内容は同じですが、子牛の保定方法が異なります。ロープでの保定よりもシュートを使う方が子牛の動きをしっかり制限できるため、処置がスムーズに進みます。ただし、親牛と子牛を分けた後、人の手で子牛をシュートに追い込む必要があるので、ロープブランディングに比べると手間と労力が多くかかる点が大変だと思いました。私は主に子牛をスムーズにシュートへ誘導する役割を担当しました。最初は思うように子牛を誘導できず苦戦しましたが、子牛の顔やしっぽの向きを見て進む方向を予測したり、壁沿いに追い込んだりして動ける範囲を狭めるなど工夫することで、徐々に効率よく作業を進められるようになりました。相手は動物なので怪我の危険性も常に頭に置き、子牛と周囲の状況をしっかり確認しながら作業することを心がけました。今後は体の小さい子牛や怪我をした子牛の世話を任される予定なので、今回の経験や学んだことをしっかり生かしていきたいです。
その他の仕事としては、そろそろ牧草の収穫シーズンに入るため、ヘイスタックに残っている牧草を一か所に集め、その後のヘイスタックの掃除を進めました。たくさんの場所があるため掃除は大変ですが、少しずつでも着実に進めていこうと思います。牧草を運ぶ際には、冬の間に練習したローダーの運転技術が役立ちました。過去にできるようになった技術を生かすことができる場があり、とてもうれしく思いました。
また、休日には近所のキリスト教の集会に参加させていただきました。近くの農場の庭を会場に、食事をしたり歌を歌ったりと、とても楽しい時間を過ごすことができました。牧師さんの話は細かい部分までは理解できませんでしたが、なんとなく内容をつかむことができました。自分の考え方とは違う視点の話を聞けて、とても良い学びになりました。これからも英語の勉強を続けながら、いろいろな人と交流を広げていきたいと思います。