海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)11月 久保田匠さん
掲載日:2025.02.04
酪農研究科 修士課程1年 久保田 匠(循環農学類(2024年3月卒))
2024年もあと2か月を切りました。最近は3日おきぐらいの感覚で雪が降るようになってきました。まだ根雪になるほど降ってはいませんが、秋ごろに比べると曇りの日や風が強い日が多くなったと感じます。そろそろ今までのパーカーなどの服装では限界が近いと感じ、ボスに町まで連れて行ってもらい仕事中に使う冬用のジャケットやグローブ、ブーツなどを購入しました。また、カウボーイの同僚からジャケットをもらったりと、冬に向けての準備を行いました。アイダホの冬は雪が多く、一番寒い時期には氷点下20度に達することもあるそうです。しっかりと防寒対策を行い、体にも気を付けながら楽しもうと思います。
今月の仕事は先月に引き続き、主に冬に向けての準備をしています。朝には近くの放牧地にいる牛たちの餌やりを行います。毎週カウボーイに牛が連れてこられてきているので、餌やりをする場所や量が多くなり、午前中いっぱいを使ってしまう日も増えてきました。
餌やりは基本的には、ローダーとリトルロギー、トラクターに牽引されたミキサーを使って行っています。リトルロギーは、ピックアップトラックの荷台に小型のミキサーが乗っているもので、ローダーで餌を入れると同時に混ぜながら牛に餌を与えることができます。ローダーやミキサーも日本ではあまり見かけない大きさと馬力のものが多く、とても貴重な経験をさせていただいていると感じています。
その他の仕事としては、トレーラーに乗せる出荷、耳標や年齢による牛の仕分け、冬に向けてのミネラルや鉱塩などの資材の運搬などを行っています。
寒くなってきたため、同僚が豆のスープを作ってくれました。豆や牛肉など様々な具材が入っており、グレイビーソースのようなアメリカを感じる味付けで寒い中での仕事をしつつ体を温かくしてくれるおいしいスープでした。
今月の初めには、英語やスペイン語を学んだビッグベンドコミュニティーカレッジでこのプログラムのマネージャーの方が牧場に来られました。約3か月ぶりに再会しましたが、農場を案内しながらたくさんの会話をすることができました。マネージャーの方はアメリカの様々な場所の牧場に研修生を送り込んでいるため忙しく、1時間ほどで次の場所に向かわれました。また、次に会うUC Davisまでに、もっと英語力や精神的に成長できるように日々努力しようと思います。仕事の面でも、まだ学ぶことが多いと感じており、よりスピードと正確性・丁寧さを向上させたいと思います。