アルバータ大学IVSP報告書(2024年1月)
掲載日:2024.08.23
農食環境学群 食と健康学類 管理栄養士コース 4年 髙橋 志穂(Shiho Takahashi)
あけましておめでとうございます。2024年となり、Winter termが始まり初めてアカデミッククラスを受講しました。1月のエドモントンはとても寒く、-40℃という気温を経験したり、ロッキー山脈であるジャスパー国立公園の巨大なスキー場でスキーをしたりしました。
アカデミッククラスでは2科目を選び、私の専門の栄養学と関連のある「NU FS 100 – Introduction to Food Science and Technology」という食に関わる科目と、興味のあった「ECON 102 – Introduction to Macroeconomics」という経済の科目を受講することにしました。また、今学期からは日本語クラスのTA(Teach Asistant)を始めました。
現地の学生と共に受講するアカデミッククラスはもちろん全て英語で行われるため、始めは先生の言っていることや授業のスライドに書いている内容を理解し難く大変でしたが、よく使われる単語を覚えてからはなんとなくですが、授業内容を聞きとりや理解が少しできるようになったと思います。
日本語クラスのTAをしてみて、1クラス30人ほどの学生がおり、さらにほかの時間帯やレベル別に授業が行われているため、日本語を学ぶ学生の多さに驚きました。普段無意識に話している日本語をペアワークなどで教えるなどしていますが、「どうして?」「合ってますか?」などと聞かれ答えられない質問もよくあり、日本語の難しさを感じました。日本語を学んでいる理由を聞くと、日本のアニメや漫画が好き・文化が好き・行ってみたいなど様々でした。私の知らない日本のことを知っている学生もおり、私自身も日本についてもっと知る必要があるなと思いました。
先学期に毎週木曜日に参加していたEnglish Conversation Clubには今学期も行き、Speakingの練習をしています。今年からエドモントンに来たという学生も多くおり、新たな知り合いが増え、カナダ以外の国についてさらに知ることができて良かったです。
1月から日本語クラスのTAのほか、JDS(Japanese Drama Society)という演劇の団体のボランティアも始めました。私は演劇の経験はありませんが、練習時に代役のセリフを言ったり、台本の漢字の読み方や発音を役者に教えたりしました。内容は、アラジンの舞台を昔の東京(江戸)にし日本バージョンにアレンジしたものです。アルバータ大学の日本語を学ぶ学生のほか中学生も役者と参加しており、和気あいあいと楽しい雰囲気で参加できとても良かったです。
次に、-40℃についてです。1月10日を過ぎたあたりから最高気温が-20℃ほどととても寒くなり、その数日後には-40℃となりました。体感温度は-50℃以下という時もありました。寒すぎて公共交通機関に影響が出たり節電に関するアラートが出たりして、一部の授業が数日間オンライン授業に変更となりました。この極寒は1週間ほど続き、買い物など外に出なければならないときはまつ毛や眉毛、髪の毛が白く染まったように凍り、息を吸うと口や鼻の奥、肺が凍てつきそうな思いをしました。建物の中はいつも暖かいのですが、室内に閉じこもりがちになり、外に出るのが好きな私には気分が落ちる日々でした。「こんなに寒い場所なんて人の住む場所じゃない!!」と思ってしまいました。
この極寒の1週間後の1月21日(土)がカナディアンロッキーのジャスパー国立公園でスキーに行く日でした。この日は運よく最低気温が-5℃・最高気温0℃ほどと極寒が終わった後は一気に暖かくなり良かったです。私は小学生の頃からスキーをしておりスキーが大好きだったため、アルバータ大学からのツアーのお知らせメールが届くと迷いなく申し込みし、極寒な日があったとしてもこの日を楽しみに乗り越えることができました。いざスキー場に到着すると、その広さに圧倒されました。どこまで続いているのか先が見えないリフト、コースの多さ、どこを滑っているのか全く分からなくなるけれど無心に気持ちよく滑り降りる感覚はとても最高なものでした。
2024年がスタートし、ボランティアを始めたり極寒を乗り越え広大なスキー場でスキーができたり、新たな経験をできた1月でした。今後も楽しく感じられることを増やせたらいいなと思います。
※国際交流課注:当方の手違いにより掲載が大変遅くなりましたことをお詫び申し上げます。