海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)6月
掲載日:2018.07.02
農食環境学群 環境共生学類 中籔 大和
お疲れ様です、ワシントン州(アメリカ)で農業研修をしている中籔です。アメリカにきて3ヶ月、農場での研修が始まって1ヶ月が経ちましたので定期報告を行います。
農場に来て1ヶ月が経過して生活にも慣れてきたので、今回は農場での生活について報告します。
農場の気候は砂漠地帯で、ワシントンリバーから無理やり水を引いてきて農地としてしようしています。そして、砂漠地帯のため朝は10℃以下になりとても寒く、日中は35℃ほどになるのでとても寒暖差が激しいです。農場には農地があるだけで、町に出るには車で30分ほどかかります。町や農場に住んでいるのは移民のメキシカンとハイチ人が殆どで、アメリカンに出会うことは殆どありません。その為、農場で話される言語はスペイン語がメインとなっています。
町や農場の雰囲気としては、アメリカのなかにあるメキシコというイメージです。不法に移住している移民も町や農場に少なくはないので、治安は余り良くはありません。マリファナやコカイン中毒者も少なからず居て、銃声もたまに聞こえてくるような場所なので安全面にはとても気をつけて生活しています。
農場での生活は基本的に月~土曜日は毎日12~16時間働いていて、朝6時に起きて仕事に行って、夜20~22時頃まで仕事、帰って急いで夕飯を作り食べて、シャワーを浴びて寝るの繰り返しです。作業の内容は、朝から晩まで一日中野菜のパッキング工場で、野菜の入った箱を積み上げています。野菜の箱は大体25kgほどなのですが、1日中運んでいると本当に身体を痛めてしまうので気をつけています。日曜日はしっかりと休みを貰っていますが、中々身体を休める時間が無い為、身体を壊すことが多くなっています。また、まだ農場に来てからの楽しみが見つかっていないので、毎日なんでアメリカに来ているのにスペイン語しか話せない環境で生活しているのだろう、なんでこんな過酷な生活を送っているんだろうと思ってしまい、毎日早く日本に帰りたいと思いながら生活しています。このままではせっかくの海外研修が辛いだけで終わってしまうので、週に1度ステーキを食べる日を作ったり、休みの日には釣りに行くなど楽しみを作るようにしています。海外の辛い環境のなかで生活することは自分を成長させる良い機会なので、これから後13 ヶ月の農場生活を頑張っていきます。