韓国・国立慶北大学の学生が本学で特別講義を受けました
掲載日:2023.09.11
韓国・大邱市にある国立慶北大学から10名の学生と引率教員が、8月22日~24日の3日間来学し、特別講義を受けました。
慶北大学からは2019年にも学生たちが来学し、本学の農場施設について説明を受けました。
今回は畜産学などを専攻する学生たちが「国外現場実習」として北海道を訪問し、約2週間半、畜産資源を活用した事例現場見学を行ったそうです。その研修の終盤の3日間、本学の循環農学類の先生方からの特別講義を受けました。
1日目の最初は、岩野英知 学長(Hidetomo Iwano, President)から酪農学園大学についての講義で、建学の精神や学群・学類の紹介などをしました。講義後、本学の学生たちが卒業後どのような進路に進むのか、就農する学生たちがどのくらいいるのかなど、学生たちからたくさんの質問があり、日向 循環農学類長やほかの先生たちが補足しながら答えました。予定した時間をオーバーするほど、とても積極的な姿勢が印象的でした。
学生たちから岩野学長に、韓国の伝統的な染め物のストールがプレゼントされました。
3日間の講義概要は以下の通りでした。
- 家畜栄養学(中辻 教授):循環型酪農の意義、FEDRECを活用した実学教育
- 家畜管理・行動学(森田 教授):自動搾乳システムを導入した牛乳生産の現状
- 農業施設学(石川 准教授):バイオマス利活用の取組み
- 植物育種学(岡本 准教授):FEDREC 作物生産ステーションの見学ツアー
- 家畜飼料学(土井 講師):日本の畜産事情、本学でのエコフィードの取組み
- ルミノロジー(泉 教授):酪農の魅力、ルーメン機能と乳生産
どの講義も先生方が英語や時には韓国語も交えた資料を準備し、通訳の方が一つ一つ丁寧に説明してくださり、学生たちはとても積極的に発言しながら学びを深めていました。
3日目の最後は、本学宗教主事の朴美愛(Miae Park)先生から、酪農学園でのキリスト教教育についてお話ししました。朴先生からは韓国語でのお話しだったため、長い講義の後にも関わらず学生も通訳の方もリラックスしてお話しに耳を傾けていました。
来学した学生の中には2019年に来学した学生も1名含まれていて、酪農学園大学の広いキャンパスや講義を実際に体験してもらうことができました。
今回の日本での研修を通し慶北大学の学生たちの今後の学びが豊かになることを願っています。そしてこの交流をきっかけに、いつかまたこのキャンパスで再会できることを楽しみにしています。