2022年度 タイ・カセサート大学獣医学部短期研修プログラム 報告書 (墫さん)

掲載日:2023.04.05

獣医学群獣医学類5年 墫星来 (Seira Ban)

私は2/23から3/9の二週間、カセサート大学(以下KU)で短期研修を行いました。私が当研修に参加した理由は、およそ5年間、獣医学を酪農学園大学で学び、現在は自分の進みたい方向性も見えてきて、研究室にも所属し、専門的な研究に取り組む時期となりました。そして、一通り日本での獣医学を学び終え、全体像を把握した今、海外での獣医学を学ぶのにいい機会だと思い今回の短期研修への参加を決めました。
昨年の12月には、KUから2週間の短期研修生が来ており、私が所属するウイルス学研究室でも一緒に実験や食事をする機会がありました。また、今年の1月から3か月の研修生とも実験や観光に行く機会があり、私がKUへ渡航する前にも事前に話をすることができたため、気持ち的にも準備をして研修に参加することができました。
タイへ渡航し、はじめの一週間はカンペンセンキャンパスで研修を行いました。ここでは、KUの獣医学的な様々な特別授業に参加しました。その中で私にとって最も印象的だった授業はエキゾチックアニマルの実習です。この実習ではまず、エキゾチックアニマル診療科でペットのエキゾチックアニマルや小型の野生動物の診療を学びました。交通事故に遭ったカメの創傷部の洗浄や栄養剤の注射、ウサギの保定及び採血の練習を行いました。研修をしている6年生のKUの学生もその場にいて、私たちに手技や知識を教えてくれました。入院していた動物も様々で、カピバラやジャコウネコなど珍しい動物の症例も見ることができました。その後には、猛禽類の医療センターを訪問し、渡りの途中に保護されたハゲワシの脚の治療に参加しました。タイは様々な渡り鳥の渡りのルートにもなっているためなのか、このような症例にも対応できる施設や技術を持ち合わせている点に驚きました。次に、ゾウの診療所を訪問し、パピローマウイルスに感染したことによりできた腫瘍を手術により取り除かれたゾウのその後の処置等の補助を行いました。ゾウに触る機会も貴重なものであるにもかかわらず、手術による創傷部の手当など治療の補助までさせていただけました。

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カメに注射

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入院中のゾウ

他にも、水産業における獣医療について2日間学びました。日本では魚病学という科目がありますが実践的な実習はないため、当研修で私が最も楽しみにしていたカリキュラムのひとつです。今回はエビとコイについてそれぞれ講義を受けた後、実際に農場を訪問し、養殖の流れを実践的に学ぶことができました。採血や、鰓や鱗の寄生虫の検査を行い、病気の診断についても学ぶことができました。
その他の授業では大学内の農場を見学し、全てを資源とする無駄のない循環的な畜産業について学んだり、大学の研究施設の見学ツアーやアフリカ豚コレラの診断方法(IHC、リアルタイムPCR)を学びました。

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コイの採材

バンコクにあるバンケンキャンパスでは、伴侶動物の病院ツアーを行いました。人の総合病院に劣らない程の規模があり、設備も充実していて驚きました。また、銃で撃たれたことにより死亡した犬の剖検など、日本では決してできないであろう経験もすることができました。

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バンケンキャンパスの病院ツアー

休日はアユタヤやマーケットなどへKUの学生と共に観光に出かけました。様々な寺院を訪れ、タイの仏教や文化に触れることができました。毎日の食事ではKUの学生も一緒に来てくれて、タイ料理を紹介してもらったり、好きなアニメや音楽について話したりと、楽しい時間を過ごすことができました。タイの料理の特徴は辛いものが多いということでした。私は辛いものがあまり得意ではないと思っていましたがタイの辛さは美味しく食べることができました。また、デザートや飲み物がとても甘いという特徴もありました。食に関して困ったことといえばブラックコーヒーを買うのによく苦労していたくらいで、食中毒になることもなく、食事にも満足する日々でした。

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アユタヤ

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ガパオライス