在日デンマーク王国大使館員が来学されました

掲載日:2023.02.17

2月7日(火)、在日デンマーク王国大使館からイェスパー・ビベ・ハンセン 食品・農業・環境担当 公使参事官(Mr. Jesper Vibe-Hansen, Minister Counsellor, Agriculture, Food and Environment)と松本美保 商務部 食品・農業担当 上席商務官(Ms. Miho Matsumoto, Senior Commercial Officer, Food and Agriculture)が来学されました。
2023年は北海道にデンマーク式酪農を伝えた酪農家2家族の来道から100年目の記念の年となるため、北海道との連携や記念行事の計画について協議するために来道されました。本学はその創立の歴史の中でデンマークと深いつながりがあることから、東京にお帰りになる前のお忙しいスケジュールの中で本学をご訪問いただきました。

当日は谷山理事長、西田常務理事をはじめ、堂地学長、附属とわの森三愛高校の清澤校長と伊藤副校長、吉中社会連携センター長を交えて、本学園とデンマークとのかかわりについてまた今後の連携について有意義なお話しをすることができました。
西田常務からは、附属高校の酪農経営科(現機農コース)が1984年から実施してきた欧州研修旅行で、延べ1,300人を超える生徒がデンマークを訪問していることを説明しました。イェスパー公使参事官は、伊藤副校長が生徒だった時代からの過去の欧州研修旅行のしおりを、実際に手に取って興味深くご覧になっていました。

在日デンマーク王国大使館員が来学されました

イェスパー公使参事官(左奥)と松本商務官(左手前)
谷山理事長(右奥)、西田常務理事(右手前)

在日デンマーク王国大使館員が来学されました

しおりをご覧になっています

堂地学長は、本学の創立者黒澤酉蔵先生がその恩師からデンマークの素晴らしさを教えられ大きな影響を受けたことや、その後実際にデンマークを訪れたことなど、黒澤先生の著書を紹介しながら説明しました。本学の創立や教育の根底にいかにデンマーク農業が大きくかかわっているかを、私たち学園に働く者も改めて確認することができました。

在日デンマーク王国大使館員が来学されました
在日デンマーク王国大使館員が来学されました

イェスパー公使参事官からは、現在のデンマークの抱える酪農業の課題や取り組みなどについてご説明頂き、歴史的な関りを持つ他でもない酪農学園との協力関係をより強めていきたいとお話しされました。堂地学長は、日本の酪農業も輸入飼料などのコスト高騰や乳価の低迷などデンマークと同様厳しい状況にあること、次世代の農業、酪農業を続けていくために新しい技術の開発や牛の改良など、解決策を見出していくことが課題で、本学の学生たちはその使命を負っていることなどを申し上げました。

デンマークは農業を支える協同組合制度が非常に発達していること、本学創立者黒澤先生も北海道で酪農家の組合を作ったことなど、両国そして酪農学園との間に多くの深い共通点を見出すことができ、改めてデンマークとの今後の連携の重要性と、また酪農学園の建学の精神に思いをよせる貴重な機会となりました。

最後に堂地学長から、本学の学生たちが作ったバターとチーズの乳製品を贈呈しました。この乳製品も100年前にデンマーク式酪農が伝わった一つの結晶として味わっていただけることを願いつつ、今後の両国の友好と農業の発展、そして本学との連携がますます強められていくことを大いに期待しています。

在日デンマーク王国大使館員が来学されました
在日デンマーク王国大使館員が来学されました

(左から)伊藤副校長、イェスパー公使参事官、
堂地学長、清澤校長