フィンドレー大学ベケット奨学生報告書:12月

掲載日:2024.05.24

循環農学類3年 川瀬千尋(Chihiro Kawase)

皆さんあけましておめでとうございます、今月は8日から通常授業も終わり、クリスマスホリデーに入り1月7日までの長期休暇がありました。
私は12月8日から18日までの10日間oiler service abroadというプロジェクトの一環でコスタリカにボランティア活動を兼ねた旅行に行ってきました。コスタリカは中南米にあたり、気候も温暖で年間を通して過ごしやすい場所です。1日目は7時間の長時間フライトからすぐに現地にボランティア活動をしに参加しました。この日のボランティア活動はホームレスの方々に配給をするのと同時に現場のお手伝いをさせてもらいました。
2日目から5日目にかけてSan Ramónという村を訪れコスタリカの伝統的な食文化や農業、酪農業について学びました。コスタリカは日本と同様に主食として米を用いており、そこへ豆、魚、野菜、肉などを付け合わせてパクチーと一緒に食べるのが基本的な食事スタイルです。また、副菜として青バナナを焼いたものが出てくのもユニークで、どれをとってもとてもおいしかったです。コスタリカの農業はプランテーション農業を中心としておりコーヒー豆、カカオ豆、バナナなどといった温暖な気候を生かした大規模栽培を行っており、私たちはその一部のカカオ豆のプランテーション農場を見学させてもらいました。そこではチョコレートが出来上がるまでの過程を見学させてもらい、もぎたてのカカオ豆、砂糖や牛乳を加える前の段階のチョコレートと出来立てのチョコレートを試食させてもらいました。もぎたてのカカオ豆は思っていたよりも甘みがあり、クリーミーな果実を食べているような感じでした。カカオ豆純度100%のチョコレートはとても苦く奥深い味わいでしたが、その後に砂糖など加えたチョコレートを食べてみるといつものチョコレートの味でしたが製造過程を知った後だったのでより奥行きを感じました。

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カカオ豆プランテーション農場での様子です

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100%カカオ豆を試食しているときの様子です

その日の夕食時にコスタリカの伝統的な食事を作る体験を行いました。トウモロコシの粉と、コンスターチを鶏肉のだし汁でマッシュドポテト状にしたものの上にパプリカ、パクチー、大豆、ニンジン鶏肉を乗せたものでバナナの葉で粽のようにして包み込み沸騰したお湯の中に茹で上げるという料理でとてもおいしかったです。

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現地の方と共に作った時の様子です

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出来上がった伝統食の様子です

その後地域のコミュニティで英語とスペイン語での小さな交流会を行い時期はクリスマスという事もあり、クリスマスにちなんだアクティビティを行いました。地域の方々ともお話ができ喜んでもらえたのでうれしかったです。翌日にはコスタリカの伝統的な酪農牧場にお邪魔させてもらいました。そこでは、日本とは違った搾乳方法をお用いた伝統的な搾乳を体験させてもらい、農場で搾乳したての牛乳がチーズになっていくまでを学びました。できたてのチーズはとてもおいしくクリームチーズも試させてもらいましたが、どちらも濃厚な牛乳の味わいが口に広がりとてもおいしかったです。

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地元のコミュニティに参加した時の写真です

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酪農牧場でお世話になった方との様子です。

午後からはこの地域の小学校の壁のペンキ塗りを行いました。長時間の仕事でしたが、完成した時の子供たちの笑顔とありがとうとスペイン語で言われたときはとてもうれしかったです。その日の夕食後英語を勉強している方々と共に交流しました。BINGOでスペイン語から英語に直すというものでしたがとても盛り上がり、喜んでいただきました。この村最終日は、ハイキングに出かけ大きな滝を身に行きました。とても自然豊かでいい気分転換になったと思います。

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小学校の壁をペンキで塗りました。私が塗っているときの写真です

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スペイン語と英語のBINGOをした時の様子です

6日目の午前中にはコスタリカの自然保護施設の清掃をお手代させてもらいました。清掃後は保護区で生息する動物の中でもケガなどで療養が必要となった動物たちを見学させてもらいました。午後には次の日にボランティア活動をする予定になっている子供たちの養護施設を見学させてもらいました。この施設は子供たちだけでなく、ある事情で飼育が困難になったりした家畜やペットの養護施設としての役割もしています。見学が終わった後、子供たちとの交流も兼ねてサッカーの試合をしました。サッカーは世界共通のスポーツの一つだとも思えるほど有意義な時間になったと思います。また、試合終了後に子供たちがハグしてくれた時はもっと頑張ろうと思えた瞬間でした。

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自然保護施設の清掃をお手代した時の写真です

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子供たちとサッカーをした時の様子です

7日目にはコスタリカの伝統工芸を体験しました。体験した工芸品は固い植物の皮に専用の刃物でチョークにて描いた線の上を痕付けるようにして描いていきます。それぞれ思い思いの絵を描きました。私はコスタリカの象徴にあたるナマケモノと熱帯植物を描きました。

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みんなで伝統工芸品を作った時に撮った集合写真です

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自分が作った伝統工芸品です。

午後からは最終日に行わるクリスマスパーティーに向けて子供たちにあげる予定のジュースやお菓子を整理することを行いました。またその後クリスマスパーティーのためのクッキー詰めをお手伝いさせてもらいました。長時間の労働でしたが子供たちの喜ぶ顔を想像して全員で400袋のクッキー詰めを頑張りました。夜、晩御飯を食べ終えた後に首都で行われえるクリスマスパレードを見物しに行きました。コスタリカの伝統舞踊も観ることができ楽しい思い出の一つとなりました。

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倉庫のお手伝いをさせてもらった時の様子です。

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クッキー詰めをお手伝いさせてもらった時の様子です

8日目にはビーチデーとして1日オフでビーチやビーチ周辺を観光しました。9日目にはコスタリカのFarmr’s Market とコーヒー豆のプランテーション農場を訪れました。Farmr’s Market は見たことの無い中南米の野菜や果物、食べ物がたくさん売られていました。コーヒー豆のプランテーション農場はとても広大な敷地にコーヒーの木が植えてあり、コーヒーがどのようにして消費者のもとへと届くかを学びました。そして、それぞれ淹れ方の違うコーヒーを試飲しました。10日目はコスタリカで行う活動の最終日としてクリスマスパーティーのお手伝いをさせてもらいました。最後にクリスマスプレゼントを渡したときの子供たちの笑顔は私にとってかけがえのないものになりました。今回のこの経験は私の人生においてもいい経験になったと思いますし、コスタリカに来てよかったと思える経験でした。

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クリスマスパーティーをお手伝いさせてもらったボランティアの皆さんとの写真です

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クリスマスパーティーでボランティア活動をした時の様子です

27日にはMichigan州にある世界で一番大きなBronner‘s Christmas Wonderlandに友達と出かけました。世界中から集められたオーナメント、クリスマス用の装飾品、ツリーなどがありました。中には日本から来たオーナメントがあり、日本のオーナマントは寿司やラーメンのものがありとても面白かったです。

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友達と一緒にクリスマスマーケットを楽しんだ時の様子です

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クリスマスマーケットで様子です

31日、1月1日はNew year eve, New year day ということもあり、あらゆるところで花火が打ちあがり私も友達と花火を観に行き、新年をお祝いしました。
さて、1月8日からは新学期が始まることもあり新たな友達やクラスが始まります。ワクワクでいっぱいの新学期ですが、これからも勉強に精進し最終日まで駆け抜けていける1年にしたいと思います。