【申込受付中】 2024年度大動物継続教育合同セミナー

掲載日:2024.03.08

開催内容

5月10日(金) 13:00~17:30(受付開始12:30)
第16回大動物臨床研究会特別セミナー「酪農畜産の現状と将来」

座長:酪農学園大学 獣医学群獣医学類 教授 中田 健

  • 「酪農の現状と将来展望」~持続的酪農に向けて考えるべき3つの「環境」~
講師
酪農学園大学 農食環境学群循環農学類 教授 日向 貴久

近年の世界情勢の変化を背景に、酪農経営の収益形成力が急速に低下している。わが国の酪農は、主に頭数規模の拡大によりコスト低減を図っていた。しかし、資材の多くを輸入に依存する構造の下で、その脆弱性が顕著に表れている。
これからの酪農は経営環境のみならず、社会環境、自然環境の3つの「環境」にとって持続的である必要があり、本講演では、そのために生産者、消費者の果たすべき役割について解説したい。

  • 動物モニタリングにおけるドローン利活用の事例紹介
講師
酪農学園大学 農食環境学群環境共生学類 准教授 小川 健太

近年、ドローンの低価格化・普及により動物のモニタリングやカウントへの応用が注目されている。当研究室では、水鳥の自動カウントやアザラシの個体数カウントシステムの開発を行っている。AI (深層学習)などの技術を活用して画像から高精度な目標物の検出やカウントを実現した。このように大量の画像群から効率的に必要な情報を抽出し、動物のモニタリングやその他の用途に活用することが可能となっている。

  • バイオガスプラントの現状と課題
講師
酪農学園大学 農食環境学群循環農学類 准教授 石川 志保

家畜ふん尿管理用バイオガスプラント(BGP)は,1998年の「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」(家畜排せつ物法)の施行を契機にふん尿管理施設として導入が進められてきました。2012年の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」施行以降は,資源の有効活用,廃棄物削減そして持続可能なエネルギー社会の構築に貢献する小規模分散型電源の位置付けとして注目を集めています。本講演ではこのようなBGPの事例紹介から持続的な運用のための技術的・制度面での課題を共有します。

  • 総合討論
2024年5月11日(土)9:30~13:00(受付開始9:00)
第28回大動物臨床教育セミナー「乳牛の分娩管理を考える」

座長:北海道NOSAI いぶり東部家畜診療所 所長補佐 七尾 祐樹

  • 牛における分娩管理~牛の分娩管理と母子管理~
講師
鹿児島大学 共同獣医学部獣医学科 准教授 安藤 貴朗

牛の分娩は,授乳のための乳腺の変化,胎子の発育による栄養供給と腹腔内圧の上昇,また餌の変更による第一胃環境の変化など,母牛にとって身体機能の変化が非常に大きい時期である。一方,新生子牛では母牛以上に身体的に大きな変化が起こる時期であり,出生することで胎子(臍帯)循環から肺循環への移行,体温維持のための熱産生など,周囲の環境へと適応する必要があり,それに伴う様々な生理的変化が起こる。分娩時の事故は様々な原因で発生するが,予防するためには適正な分娩管理と新生子管理が必要である。本稿では,牛の分娩機序と分娩管理,新生子牛の生理的特徴と病態評価および蘇生法について解説する。

  • 乳牛における子宮捻転の重症度診断
講師
酪農学園大学 獣医学群獣医学類 助教 村上 高志

 

  • 総合討論

開催概要

開催日 2024年5月10日(金)~2024年5月11日(土)
開催時間 大動物臨床研究会特別セミナー2024年5月10日(金) 13:00~17:30
大動物臨床教育セミナー2024年5月11日(土) 9:30~13:00
開催場所 酪農学園大学 中央館1階 学生ホール
受講料 大動物臨床研究会 会員 3,000円 / 一般 5,000円
※上記金額で両日ご参加いただけます
※当日会場で徴収いたしますのでお釣りのないようにご用意ください
申込締切 2024年4月30日(火)17:00まで
備考

懇親会:日時 5月10日(金)18:30~20:30
    場所 ホテルエミシア札幌
       札幌市厚別区厚別中央2条5丁目5-25
    会費 5,000円 ※当日会場にて徴収、希望者のみ