海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)10月
掲載日:2018.10.30
環境共生学類 中籔 大和
お疲れ様です、アメリカで海外農業研修中の中籔です。アメリカも10月に入り寒い日が続き、雪が降る日も出てきました。
突然なのですが、10月末からワシントン州の野菜会社から、ネブラスカ州の養豚場に移動しました。以前から、もっと他の農場を見てみたいという考えと、元々日本の大学に居た頃は野生動物を専攻していた為、もっと動物と直接関われる仕事に挑戦してみたいという気持ちは前からあったのですが、最近野菜会社の経営などに不満があった他に、他のワーカーと衝突することがあった為移動することになりました。
前回の農場では過酷な環境で、自分の心身の弱さを知ることができて、自分の改善点を沢山理解することができました。そして、仕事に対する日本人とメキシコ人の思考の違いも知ることができました。現在の養豚場でも、前回の農場で学んだ思考や、ものの考え方をとても活かすことで、仕事を効率的に考えて作業に取り組めています。
現在の勤務先は、母豚が約6000頭で、フィリピン、南アフリカ、インドネシアなどからの農業研修生とともに仕事をしながら暮らしています。様々な国からの研修生がいる為、主要言語は英語を使っています。前回はスペイン語が主要言語だったので、久しぶりの英語に苦戦はしていますが、とても楽しく暮らしています。仕事面も、ボスや同僚に色々と教わりながら、今は分娩補助という豚の産婆さんの様な仕事をまかせて頂いています。まだまだわからないことも多いですが、毎日子豚の命に関わる作業にとても責任感を持ちながら、毎日作業をしています。日本に居たときには経験できなかった事を沢山経験できて、今は本当に移動してきてよかったと思えています。新しいボスも信頼して薬品や、簡単な手術は任せてくれるようになっているので、信頼を裏切らないようにこれからも沢山の事を考えながら頑張っていきます。
丁度農場生活が半分終わったところでの農場移動となったので、14ヶ月の農場配属期間に、複数の農場を経験できるこの機会に色々なことを学び、来年の10月に日本に戻りたいと思います。来月からは、新しい農場の事について書くことになるので、よろしくお願いします。写真は、農場に衣服を含めた全ての私物品が衛生管理の為持込できないので、少なくなってしまいますが、その分、文字で上手く伝えられるように頑張ります。
それではまた来月お会いしましょう。