国連食糧農業機関駐日連絡事務所長が来学されました

掲載日:2023.05.18

5月9日(火)、国際連合食糧農業機関(FAO)から、特別顧問の三次啓都(Mr. Hiroto Mitsugi)様と駐日連絡事務所長の日比絵里子(Ms. Eriko Hibi)様が来学され、岩野学長を表敬訪問されました。当日はJICA北海道センター次長の武市二郎(Mr. Jiro Takeichi)様も同行されました。本学農食環境学群長の小糸教授、獣医学群長の村松教授、社会連携センター長の萩原教授、環境共生学類長の吉中教授を交え、FAOとの今後の連携の可能性について意見交換を行いました。

国連食糧農業機関駐日連絡事務所長が来学されました
国連食糧農業機関駐日連絡事務所長が来学されました

まず萩原センター長から大学や高校などを含めて本学の概要を説明いたしました。日比所長はじめ皆さまは、創立者黒澤先生の提唱した循環型農法についてなどに熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
次に日比所長から、FAOについてまたFAOが行っている様々な事業についてご説明いただきました。FAOは世界の食料安全保障や農林水産業の発展と農村開発に取り組む国連の専門機関であり、どのように今ある農業や食料システムをレジリエントで持続可能にしていくか、またそれを通じて世界の人々の栄養と生活水準・農業生産性の向上 、農村に暮らす人々の生活条件の改善へ寄与することを使命としていることなどをお話しいただきました。また国連の機関として多様なデータを蓄積して分析し、広く社会に公開することによって、国の政策立案や教育・研究機関の活動に役立ててもらうことも重要な役割であるともご説明いただきました。

次にFAOの実施しているインターンシップ・ボランティア・フェローズといった各種プログラムについてご紹介いただき、本学の学生や教員がこれらプログラムに参加することで今後のキャリアにおいてのネットワーク作りやデータアクセスなどに活かせるのではとアドバイスいただきました。近いうちにローマのFAO本部から最高獣医責任者(Chief Veterinary Officer)の来日も計画されているとのことで、今後ますます本学とFAOとの連携が期待できる意見交換ができました。

また帰り際には牛柄にペイントされた自動販売機に目を留められ、本学が北海道コカ・コーラボトリング社と連携して取り組んでいる、茶粕のエコフィード活用についてなどにも興味を持っていただきました。

本学はJICAとの連携をはじめ、多くの学生や卒業生、教職員が国際協力の分野で活躍してきました。今後もより積極的に世界の課題と向き合い、その課題解決に向けて、国際機関とも連携を強めていきたいと思います。

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