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掲載日:2013.03.05

青年海外協力隊 現地レポート 千村友輝君/エルサルバドル・青少年活動

 

普段から異文化に触れる機会の乏しいエルサルバドルの生徒に「日本の文化に楽しく触れてもらいたい」、そんな思いから先月、配属先の学校で「日本文化紹介イベント」を行った。

 

☆日本文化紹介☆

エルサルバドルで僕と同じようにボランティアとして活動する日本人にも協力してもらった。

日本の四季や衣食住を写真で紹介した展示コーナー、日本の浴衣を試着できるコーナー、原爆について紹介した「原爆展」や津波について紹介した「3・11展」。

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その他にも、折り紙、箸、風呂敷の使い方や習字を教える体験教室、護身術講座など合計10店ほどの展示・体験ブースを設けた。

このブース出展を 2時間ほど行い、生徒達が各ブースを自由に歩き回って体験できるようにした。

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その後は、ステージで生徒達と、日本とエルサルバドルの歌や踊り、浴衣ファッションショー、柔道ショーなどの発表を行った。

イベントに参加したのは、生徒が約800人(在学中の生徒の約90パーセント)、その保護者や他の学校からも生徒や教員が参加し、地域を巻き込んだ大きなイベントになった。

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このイベントを通して生徒達に日本文化を知るだけでは無く、より深い学びを得てほしかったので、一部の生徒ではあるが事前学習をおこなった。浴衣の着付けや、折り紙、風呂敷のつつみ方、日本の踊りを覚えてもらい、当日はその生徒が他の生徒に教えるという形でこのイベントに取組んだ。

日本のように時間通りに練習が始まることもはほとんどと言って良いほど無かった。練習時間になっても誰も人が居ないこともあった。

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やり始めるとそれなりに楽しそうにしてくれるのだが、これも国民性か•••

それでも何とか生徒達に覚えてもらって当日を迎えた。

当日は生徒達が一生懸命着物の着付けする姿や、日本の踊りを踊る姿など、とても微笑ましかった。生徒達はイベントに参加するだけの立場から参画する立場を学んでくれたのでは、と思った。多くの苦労は有ったけれど、感慨深いイベントになった。

☆異国の文化に触れることへの魅力☆

ずばりその魅力とは、自分の世界観を広げられるということにあると思う。

『万里の旅、万巻の書』

確か高校の時に何かの本で読んだ文章で、万里の旅をすることは、万巻の本を読破することに等しい、という意味だったと思う。

なぜ旅と読書が同じかと言うと、どちらも自分の世界観を広げることが出来るからだ。

また、人生の中で一万冊の本を読破することはなかなか難しいけれど、交通機関の整った今の時代、一万里の旅をすることは不可能ではない。自分の世界観を広げるために、みんないろんな旅をしよう、と言う内容だったと思う。

海外で生活していると、今でもこの文章のことをよく思い出す。

『日本での常識≠世界での常識』

自分のいた当たり前の世界から一歩踏み出し、外の世界を見ることで視野が広がり、物事の視点を変えて見ることができる。その結果、物事を違う側面から考えることが出来るようになり、新たなる驚きや、発見をすることできる。同時に、当たり前の世界の良いところ、変えた方がもっと良くなるところも見えてくる。

これが世界観を広げることに繋がり、また異文化を知ることの一番の魅力だと思っている。

今回のこの日本文化紹介のイベントを通して、参加した生徒達にエルサルバドルと日本の文化の違いを知り、そこから何かを感じてもらえれば嬉しい。

万巻の書とまではいかなくても、少しでも生徒たちの世界観を広げる手伝いが出来たらと願っている。

☆英語が秘める力☆

話は変わり、先日、地域の高校生を対象に「英語が話せることで広がる可能性」というテーマでイベントが行われた。そのイベントのパネラーとして僕は招かれ参加してきた。

エルサルバドルの学生の英語のレベルはとても高いとはいえない。これまではそういう印象だった。

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僕の働くメガッテック校(専門学校)でも、高校を卒業した18歳の生徒に対しての最初の授業が、「Be動詞」からでとても驚いたのを覚えている。しかし、そのクラスの中でも、ある程度会話が出来るレベルに達している生徒も数名いる。

義務教育という制度自体はあっても、経済格差の激しいエルサルバドルでは、学校の設備や環境、教師の指導力にもかなりの差がある。

メガテック校には、エルサルバドルでも特に貧しい東部地域から色々な生徒が集まるので、生徒のレベルにも大きな差ができてしまうのだと担当教員は話していた。

しかし、今回イベントが行なわれた高校では、英語教育の大切さをしっかり認識し、地域でも生徒の英語レベルにかなりの定評がある学校だった。参加した生徒は高校3年生が中心で、多くの生徒が流暢な英語を話していて驚いた。イベントの中でのやり取りも全て英語であった。

エルサルバドルのように、国内産業やベンチャー企業が育ちにくい国では、海外へ行きチャンスを掴むことが大切で、その為にも英語を話せることは自分の未来を切り開く上で不可欠な要素だ、と感じている生徒が多くいた。

確かに今の時代、どこの国へ行っても英語は通じる。

仕事の中で出会う色々な国の人、アフリカ、フランス、ドイツ、韓国それぞれ皆独自の第一言語を持っているが、異国人同士が会話する時は英語である。スペイン語を第一言語とする国でありながら英語の重要性を再認識する機会もしばしば。

「英語は未来の扉を開けるツール」そう語っていた高校生の姿が印象深い。

酪農学園大学エクステンションセンター(2013.03.05)|一覧, 中間報告(青年海外協力隊), 国際交流

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