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掲載日:2013.02.22

保本聡子さんより、青年海外協力隊体験記が届きました。(2013年2月22日)

氏名:保本 聡子(やすもと さとこ) 派遣国:ケニア 職種:獣医・衛生

隊次:平成19年度2次隊

派遣期間:2007年9月~2009年9月

酪農学園大学出身研究室:獣医外科学第二教室

卒業年月:1999年3月

 

Q1 参加しようと思った動機は?

幼い頃から海外で現地の人と共に過ごすことに興味関心を持っており、日本語以外の言語で人々とコミュニケーションを取ることに憧れを抱いていました。

海外で現地の人と共に仕事をする手段の一つとして青年海外協力隊について調べてみたり、酪農学園大学内で開催される説明会に参加して経験談を聞きに行ったりしていました。

アフリカのケニアで野生動物に関わる要請が上がっていたので、自分の希望に近い環境の中で動物に関わる仕事ができると思い参加しました。

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写真①牧畜民族から家畜の相談を受けることも

 

Q2 派遣国での活動、生活、エピソードなどを教えてください。

配属先はケニア野生動物公社(Kenya Wildlife Service)で、国立公園の野生動物保護管理(環境教育の実施・密猟摘発)、施設維持管理(車両整備、公園内道路整備等)を目的とした組織です。野生生物の保護管理は生物の多様性の保全、観光業による外貨獲得、雇用の創出などに寄与し、ケニアの環境、社会、経済の持続的発展にとって重要な位置をしめています。

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写真②夕暮れ時のアフリカゾウ

 

ある日、「ゾウ三頭が列車と衝突しました!」と事務所に連絡が入りました。配属先スタッフと共にトラックに乗り込み現場に向かうことにしました。

目の前には広大な原野が広がり行けどもほとんど変わらない風景が続いており、場所の特定も容易ではありませんでしたが、しばらく行くとはるか向こうにマチでもないのに人集りが見えて来ました。

衝突して死亡してしまった2頭のゾウと少し離れた場所で横に倒れ込んでいる孤児ゾウをレンジャーが見守っていました。孤児ゾウはまだ息をしていたので、私たちが乗って来たトラックの荷台にマットを敷いて積み込み保護することにしました。

 

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写真③麻酔下でのゾウの治療

 

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写真④孤児ゾウに給餌

 

道路を挟んで向こう側には車の破片とフロントの右側がへこんだ乗用車がありました。

来た道を引き返す道中も見渡す限り果てしなく続く原野が広がっており、炎天下の中大地に真っ直ぐ伸びるアスファルト上には陽炎が見えました。トラックの荷台に積んだゾウの様子を見ていたらトラックが突然走行ラインを変化させ始めましたが、かなりのスピードが出ているためすぐには止まることができないようで運転手はしばらく走り続けながら徐々にスピードを緩めて道路脇に車を止めました。トラックのタイヤがパンクしたようで同乗していたスタッフたちがすぐに車から全員降りて、灼熱の太陽が照りつける中でのタイヤ交換が始まりました。対向車線を走り去って行くトラックの荷台には大勢の人を乗せているものもありましたが、パンクした車にも荷台に乗っているゾウと私にも大して気にとめる様子もなく通り過ぎて行きました。赤土が舞い上がる中ゾウの安否を気遣いながら帰路を急ぎ、事務所に戻って配属先スタッフと会話をしました。

「ゾウを救出して来ましたよ。」

「そうそう、今朝は列車って言ったけれども列車ではなくローリーとの衝突だったって後に事務所に連絡が入っていたよ。」

「ローリー?事故現場にあったのは小さな普通乗用車ですよ?」

「えっ?ローリーでもなく乗用車!?列車でもなくローリーでもなく、結局は小さな乗用車だったの? わっはっはっはっはぁ」

アフリカではいつも様々な情報が錯綜していました。

 

Q3 帰国後の進路は?

現職派遣制度を適用させていただいてアフリカに行き、帰国後すぐに北海道檜山振興局保健環境部環境生活課自然環境係(〒043-8558 北海道檜山郡江差町字陣屋町336-3)勤務となりました。当係では動物愛護、外来種対策、自然環境の保全、自然公園関係、鳥獣保護管理、狩猟関係などを業務としています。

動物愛護の関連業務としては、“愛犬ふれあいミーティング”と称して一般の犬の飼い主さんに参加してもらって、犬の社会性やマナーを身につけるためのイベントを開催しています。スタッフとして地元の人達も協力をしてくださっており、その中には外国人も一緒にお手伝いをしてくださっています。配属直後は誰一人知り合いもいない中、地元協力者と共に地元の人向けにイベントを開催することは協力隊の経験も生かされていると感じます。

 

Q4 酪農学園在学生へ一言、お願いします。

協力隊体験報告会が開催された際には、写真や動画を使用して体験談発表をさせていただいています。

体験報告会などが開催される際には、ぜひ機会を作って聞きに行って体験者に様々な質問をしてみて話に耳を傾けてみてください。身近に参加を希望する人がいたらどうぞ応援してあげてください。卒業して年月が経過しても変わらず応援してくれる学生時代からの知人の言葉は心の大きな励みとなります。

また、授業以外にもできるだけ多くの学外の実習に行くことをお勧めします。

幅広く様々な分野の実習先で見聞することや体験する機会を自らどんどん作ってみてください。

酪農学園大学エクステンションセンター(2013.02.22)|お知らせ, 一覧, 体験談, 国際交流, 研修を終えて(青年海外協力隊)

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