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掲載日:2012.10.30

「第43回酪農公開講座」を幌延町で開催

エクステンションセンター生涯学習課は、10月20日、幌延町の幌延深地層研究センター国際交流施設で

「第43回酪農公開講座」を開催しました。同講座は、「大学の教育・研究の成果を実際の酪農経営に役立てて

もらおう」と毎年、道内外で開催しております。

今回の講座では、「土づくり、草づくり、牛づくり」といった酪農経営の基礎を見直すべく、「牛の健康管理に

ついて」を主題に、本学獣医学群樋口豪紀准教授が「牛の乳房は微生物とどう戦うか-乳腺免疫と乳房炎防

除-」、本学農食環境学群小阪進一教授が「酪農のための草地学」、同じく中辻浩喜教授が「牛の飼料学―良い餌

のはなし―」と題して講演しました。

開会にあたって主催者を代表し谷山弘行学長は「ここに参加していただいている生産者の方々、あるいはそ

の方々を支えてくださっている獣医師、農業関係者の方々に私達の考えをお伝えし、今後の日本酪農、農業を

どう支え、発展させていくかを考えて行きたい」と挨拶しました。

また、開催地代表として、本講座の共催団体である留萌地区農業共済組合中尾克美組合長理事は「疾病の中

で一番多い乳房炎の話、草地更新の話、粗飼料の重要性の話という3つのテーマは的を射ており、酪農家の皆

様はもとより、関係機関の皆様におかれましても、有意義な内容になると期待しております」と挨拶されました。

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最初の講演者である樋口准教授は「乳腺はもともと繊細な場所であり、生体の免疫機能の変化が最も反映

しやすい場所である。免疫力を維持することが重要であり、免疫力を邪魔する因子を取り除くことが重要」と、

体細胞の役割から乳腺免疫や乳房炎発症のメカニズムを説明。さらに総合的な栄養管理の必要性、最近増加

傾向にあるマイコプラズマ性乳房炎の特性や防除について解説されました。

次の講演者である小阪教授は「草地の生産性や栄養価の低下を防ぐには植生改善が必要であり、そのために

は簡易更新が良い」と、草地生産性が低下する要因、草地更新の必要性を説明し、適切な施肥管理の重要性を

話されました。

最後の講演者である中辻教授は「ほとんどが海外からの輸入である濃厚飼料の給与は、生産性を高めるが、

国内の草地で処理しきれない大量の糞尿を発生し、環境汚染の原因にもなっている。環境に優しい良い餌は粗

飼料である」と、その重要性、栄養特性、そして給与技術について説明しました。

その後、中辻教授を座長とし、3名の講師によるパネルディスカッションを行いました。会場からは、現場で

の苦労していること、悩んでいることについて、各講師への質問が相次ぎ、時間を延長して対応することとな

りました。
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終了後回収したアンケートにも書かれておりましたが、道北地方でのセミナーの数が少なく、また開催して

欲しいという意見が多く寄せられていました。また、講演やディスカッションでの質問の多さ、またその内容

が現場での体験に基づく専門的なものであり、運営側としても、「酪農公開講座」開催の意義を改めて感じら

れることができました。こうして、「第43回酪農公開講座」は無事終了しました。
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酪農学園大学エクステンションセンター(2012.10.30)|お知らせ, 大学HP更新用, 生涯学習

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