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掲載日:2018.11.08

2018年度 夏季アルバータ大学語学研修プログラム

農食環境学群環境共生学類4年 軽木 樹々香


はじめに
今回の語学研修で私はアルバータ州エドモントンにあるアルバータ大学に一カ月滞在しました。
私がこのプログラムに参加した理由は、とても単純ですが、社会人になる前にいろんな経験をしたいと思ったからです。今年4年生の私は就職活動を終え、残りの学生生活を悔いなく過ごしたいと考えていました。社会に出てからも自分の力で乗り越えていけるように、今回の留学で得たものを糧にできたらなと参加しました。しかし実際参加してみると、想像していた以上に、困難なことも多く、とても多くの方に支えていただいたと感じています。カナダに行く前はただ不安しかなく、新たな挑戦でしたが、今回の留学に参加できた事を心から感謝しています。

ホームスティ

       ホストファミリーの家


今回私がお世話になったホストファミリーは両親と長女(19)、長男(17)の4人家族でした。10年前から多くの留学生を受け入れており、今回私が160人目の留学生だったそうです。日本人も今までに100人ほど受け入れていた事もあり、家には日本の調味料やお茶、お箸など馴染み深いものが置いてありました。そのため、ホームスティが初めてだった私にとって日本人の習慣を理解しているホストマザーは本当に心強かったです。ホストファミリーはフィリピン系の家族で、毎週日曜日にフィリピン系の教会(キリスト教)に誘われ、多くのフィリピン系の人に出会い、フィリピン伝統の食事など知る機会がありました。カナダは移住する人が多く、フィリピン系の人も多くみられます。ほとんどは英語で会話をしていましたが、ごくたまに、ホストマザーとファザーが、タガログ語(タガル語)と呼ばれるフィリピンの言語を話す時がありました。また私の滞在中に中国から来た13歳の女の子も加わり、ホストファミリーは一人ひとりの英語レベルに合わせて毎日積極的に話かけてくれました。毎晩今日学校で起きたこと、カナダのこと、今までの留学生の話、人生相談など、「英会話をしている」という感覚ではなく、まるで自分の家族と日常会話をしているような感覚でした。近所にも同じ英語の授業を受けている日本人の留学生もいて、毎年何人もの留学生を受け入れている家庭もあることに驚きました。そのため、そのような家庭でホームスティをするケースを考えて、折り紙や日本の食料品など、家庭のものが多くならないものをお土産にすることをお勧めします。とくに喜ばれたお土産はお好み焼き粉でした。滞在中にホストファミリーと一緒に何かできるものもいいと思います。

左からホストファザー、マザー、中国人のデビー

毎日の夕食の例

授業
今回のカナダ留学はアルバータ州エドモントンのあるアルバータ大学に一カ月通学しました。アルバータ大学は約38000人の学生が在籍しており、18の学部が5つのキャンパスにあります。私たちはダウンタウンにあるEnterprise Squareというキャンパスで授業を受けました。日本にいる間にプレイスメントテスト(クラス分けのためのテスト)を受けるはずでしたが、システムエラーにより、カナダについてはじめの授業でテストを受けました。今回の語学研修プログラムには他の日本の大学からも参加している人が多く、私たちは今回のプログラム中、千葉大学、和歌山大学、岐阜大学、立命館大学の方たちと授業やレクリエーションを行うことが多かったです。最初の一週間はクラス分けテストの結果がまだ出ていなかったため、千葉大学の方たちとカナダの文化や歴史について学びました。2週間目からはレベル別の授業が行われ、朝の8時半から12時半までリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの授業を受けました。クラスメイトにはいろんな国の人がおり、中国、韓国、チェコ、イラク、メキシコなど、多くの国の習慣や文化について話す機会がありました。クラスは大体20人程度で必ず授業中自分の意見を言わなければならないほど、全体を通して積極的な授業でした。また毎日宿題が出され、その答えについて次の日に話し合うため、家でも英語の勉強が欠かせませんでした。

授業の様子

ESLのキャンパスの中の様子


   仲の良かった授業のクラスメイト
  左から千葉大学のMASASUMI、和歌山大学の
     NACHI、チェコ人のMONICA
(クラスでは先生が名前を呼びやすいように名前に
  ニックネームやイングリッシュネームを
     使っている人が多かったです。)



FORT EDMONTON PARK
アクティビティとして8/31にエドモントンにあるFORT EDMONTON PARKに行きました。ここではアルバータ州の先住民がどのような暮らしをしていたのかを1846年、1885年、1905年、1920年の4つの時代に分けて実際に家や毛皮、生活用品などが展示されており、それぞれの建物に演者がいました。とても広い敷地の中に鉄道や畑、牧場、遊園地があり、まるでその時代に戻ったような感覚が楽しめました。

本物の狼の毛皮

昔の服を着て昔の遊びを紹介する演者


実際に飼われていた馬たち



EDMONTON VALLEY ZOO
午後のアクティビティはそれぞれの大学の専門などに合わせて組まれており、私たちは動物関係のアクティビティが多くありました。アルバータ大学から車で20分ほどのところにあるEDMONTON VALLEY ZOOは1959年に開園し、大きさはあまり大きくありませんが、動物一種一種の生態を考慮して経営されています。私がこの動物園をみた時に一番感じた事は、日本の動物園との差でした。日本の動物園がすべてそうだとは思いませんが、日本では動物が狭い檻の中に飼われているような感覚を持った事が何度かあります。しかし今回のEDMONTON VALLEY ZOOでは動物一匹一匹に十分な空間があるように感じました。私たちに説明してくださったガイドの方の話で、一番感慨深かった話が、動物園がある意味は大人子ども関係なく、その動物のありのままの生態を見て学んでもらうためであって、決して見世物だけで終わってはいけないという話でした。今後はもっと園内をより自然の状態に近づけていきたいそうです。海外の動物園を知り、日本の動物園について考えることができ、本当に貴重な体験ができたと感じました。

案内されている様子

ガイドのレベッカさんが
一匹ずつ丁寧に説明してくれました

自然の多い園内の様子


HUMANE EDUCATION CENTER
ここは保護された動物を引き取り、次の飼い主に譲渡する施設です。エドモントンの中で一番大きな施設だそうで、犬猫だけでなくいろんな種類の動物を受け入れているそうです。私たちが行った日も新しい飼い主や餌を寄付しに来た人、ボランティア団体の人、アニマルレスキュー、獣医さんなど多くの人がおり、施設内は明るく清潔で施設の外にドックランなどの運動場も設けられていました。まずここに預けられた動物のほとんどが去勢や避妊手術を受けるそうです。この日も裏の手術室で去勢の手術が行われていました。動物一匹一匹のお世話や体調管理などがとても徹底されていて、それを管理、支える人の多さに驚きました。施設内を案内してくださった方から「日本にも同じような施設はあるの?」と質問されましたが、日本にある保健所がこのように動物福祉を徹底している施設であるかと考えると、答える事が難しかったです。この施設では何か病気などの特別な理由がない限り安楽死は選択しないと話された時に、日本の保健所もこうであってほしいと思いました。このような施設を増やせるように、日本の動物福祉に対する考え方を変えていく必要があるのではないかと強く感じた経験でした。

広々としたセンター内



譲渡される前に一匹ずつ
触れて遊ぶことができます。


猫も広々とした空間で私たちと
コミュニケーションを取ることが
できます。写真は引率のレベッカが
猫と遊んでいる様子。


Rocky Mountain Trip
9/15~9/17にロッキー山脈にあるバンフでハイキングやカヌー体験しました。今年のエドモントンは9月の上旬に雪が降り、異常気象と言われるほど寒かったです。日本から持ってきた半袖シャツを一度も着ることなく、現地で長袖の服をたくさん買うはめになりました。しかしその恩恵なのか雪化粧をまとったロッキー山脈を見ることができました。また湖も絵の具のように青く、景色は圧巻でした。バンフにはダウンタウンがあり、そこでお土産を購入する事ができます。観光地ということもあり、日本人が多く、またいたるところで日本語の表記が見られました。今回の留学の中でこのロッキー山脈が一番楽しかったと思います。カナダの大自然に触れることができ、いろんな人に出会い、人生で忘れる事のない経験ができました。

Moraine Lake

Bow Falls








Lake Louise







おわりに
実を言うと今回の留学に参加するまで、私は日常的な英会話くらいなら大丈夫だろうと思っていました。実際、ホストファミリーの英語はゆっくりで分かりやすかったので、すぐに馴染むことができました。しかし、カナダには様々な国の人がおり、同じ英語であっても人それぞれ癖や訛りがありました。また若い人が話すスラングやTGIF※などの略語など、私達が今まで教科書で習ったことのない英語や、ネイティブの話すスピードにまったくついていけない自分がいました。
留学中はただひたすらそんな自分が悔しかったです。しかしカナダにきて1週間が過ぎた頃、ホストマザーに「間違ってでも何度も話しかけて、自分の考えを喋りなさい。」と言われた事をきっかけに、ネイティブと話せる機会を無駄にしないという思いで積極的になれた事は今回の留学で得られた大きな糧かもしれません。まだまだ自分が納得できる英語力は身につけられていませんが、次にこのような機会があった時に、もっとコミュニケーションをとれるように、今後も英語を勉強していこうと思います。         
※TGIF(Thanks God It’s Fridayの略)

お世話になった引率のキムとレベッカ

最後の日の授与式



酪農学園大学社会連携センター(2018.11.08)|お知らせ, 体験談, 全件, 国際交流, 大学HP更新用, 研修を終えて(留学)

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