ホーム > 一覧 > 地域交流 > 酪農学園ミルク産業活性化推進事業シンポジウムを開催

Topics

掲載日:2018.01.22

酪農学園ミルク産業活性化推進事業シンポジウムを開催

1月17日(水)、本学学生ホールにおいて、酪農学園ミルク産業活性化事業によるシンポジウム「ミルクの力~海の動物の子育て戦略~」を開催しました。
本学教員をはじめ4名の講師が、海棲哺乳類やさまざまな動物のミルクをテーマに講演を行い、学生や一般市民の方、約50名が聴講しました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

郡山尚紀准教授(本学 獣医保健看護学類・動物行動生態研究室)
「北海道に来遊する野生海棲哺乳類の回遊と繁殖」

郡山准教授はクイズを交えながら多岐にわたる海棲哺乳類を紹介したのち、繁殖や出産、授乳、ミルクの違いについて解説しました。海棲哺乳類のミルクには、寒い環境でも仔が体温を保てるように濃い脂肪分が含まれており、牛乳とは成分が大きく異なるので、人工保育が難しいと話しました。最後に、郡山准教授が水中で撮影した、トドやアザラシの映像を紹介しました。
「ミルクの成分の特徴や、そういう成分を持つ動物がどんな環境で生きているかを知ることでイメージが浮かび、その生態に迫ることができます」。

角川雅俊氏(株式会社小樽水族館公社獣医師)
「おたる水族館における人工哺育への挑戦:海棲哺乳類の新たな命をつなぐ」

角川氏は、おたる水族館は北海道の大自然に囲まれ、その中でのいきいきとした動物たちの姿を通して、来園者に「いのち」を伝えていることを紹介しました。いのちをつなぐためには飼育下繁殖と人工保育が必要で、実際に取り組んでいるイルカの人工哺乳を動画を交えながら解説し、その難しさを語りました。
「新しいベースミルクの開発や、成分分析して添加する栄養素を見直し、イルカの人工保育を成功させたいと思っています。そして、親が育仔放棄をせず、人工保育が不要となるにはどうすればいいかも、並行して考えなければなりません」。

石井智美教授(本学 食と健康学類・臨床栄養管理学研究室)
「人間の文化と色々な動物の乳の利用とその多様性」

石井教授は、砂の海・砂漠、草の海・草原において、家畜のミルクがどのように活用されているかを紹介しました。モンゴルやブータン、ロシア、カザフスタンなどの世界のさまざまな国々での牛や馬、ラクダなどのミルクの利用について、現地で撮影した写真を交えながら紹介し、ミルクと人間の関係について言及しました。
「家畜の肉は栄養素が豊富ですが、食べてしまえばそれで終わりです。それに対してミルクは継続的に利用可能で、長く食料を確保できます。世界の食において、肉と違ってミルクをタブーとしている文化はありません。ミルクの力、そしてそれを活用する民族の知恵はすごいと実感しています」。

浦島 匡教授(帯広畜産大学 生命科学研究部門食品科学分野)
「海棲哺乳類のミルクの成分や進化」

浦島教授は、哺乳類とは何か、そして哺乳類の中でも単孔類や有袋類、真獣類の特徴を説明し、授乳の違いを述べました。また、牛乳と人乳の成分の違いや、海棲哺乳類を含むさまざまな動物のミルクの成分組成がどのように異なっているかを、分子構造も含めて具体的に解説しました。


アザラシのクイズ

石井教授がモンゴルの乳活用を紹介

熱心に聞き入る

聴講者から質問

質問に答える講演者

会場の様子


酪農学園大学社会連携センター(2018.01.22)|お知らせ, 地域交流

このページのTOPへ戻る