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掲載日:2012.06.07

青年海外協力隊 現地レポート 千村友輝君/エルサルバドル・青少年活動 (第4号報告)

 

こんにちは。千村友輝です。体験記を書くのもこれで4回目になりました。いつも読んでくださってありがとうございます。

今月は、これから二年間の活動拠点となる配属先を紹介したいと思います。

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☆青年海外協力隊員(以下「隊員」)の派遣先が決まる過程☆

僕の配属先の学校を紹介する前に、隊員が任地に派遣されるまでの事を少し説明しようと思う。

開発途上国に隊員が派遣される場合、まずその機関が抱える何らか問題に対して、日本へ援助や支援の要請(依頼)が送られる。そしてその要請内容に適した能力を有すると思われる隊員が日本で選ばれ、現地へ派遣されることになる。

clip_image008学校のすぐ外の道。学校の外では、牛や馬が散歩している。

 

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任地では活動の拠点となる機関(依頼主)に配属される。その機関の多くは国営の非営利団体で、学校などの教育機関や病院や保健所などの保健医療機関、市役所や省庁などの行政機関がほとんどだ。つまり隊員は二年間の活動期間中は、その組織に所属して現地の職員と協力しながら活動を行い、ひいてはその地域の開発に貢献することを目指す。

 

日本で隊員に応募する時には、事前に各国(世界約70カ国)から寄せられている数多くの要請の中から、自分の活動したい国と職種、内容を選び応募する。応募時に選べる職種は約190種類ほどあり、教師、看護師などの専門的な技術資格が必要なものから、青少年活動や村落開発普及員など特定の技術資格がなくてもコミュニケーション力、創意工夫能力や交渉力などの能力を有していれば応募可能なものまで、幅広い職種がある。

 

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☆青少年活動を選んだ理由☆

僕は『青少年活動』という職種でエルサルバドルに来ている。青少年活動とは、青少年の健全な育成に寄与する活動を行う職種だ。数多くある職種の中から、僕が青少年活動という分野に応募したのには、大きく2つの理由がある。

第一には、事前に参加した説明会や協力隊経験者などの話から、青少年活動という職種は青少年の健全な育成に関わる様々な活動が含まれることから、出来ることを自分で見つけ出していかなければならない大変さがある(特に言語の習得度合により、言葉のやり取りが十分にできない環境下ではなおさら)。しかしその反面、広い分野で人との関わりを持てる可能性が高いため、多角的な活動がしやすくとても遣り甲斐がある、と聞いたことだ。

clip_image014フィリピンに在住時の写真

 

僕は大学時代に長期休暇を利用して何度かフィリピンの田舎に住み込み、周辺の中学や高校の生徒たちに日本の文化紹介や言語指導など(とはいってもそんな大したものではなくレクリエーションみたいなものだったけれど)を行ったのだが、学校の青少年たちとの関わり合いの中から、開発途上国で日本人が出来ることや、伝えていかなきゃならない事など感じる経験をした。現地の人と一緒に色々なことを企画し、何かを創造していくことに関わってみたいという思いを持っていたので、その言葉にとても魅力を感じた。

第二には、先のフィリピンでの滞在期間中に出会った日本人のお爺ちゃんに因るものだ。彼は何年も一人で現地に住み込み、自分の年金を使って、貧しい人達の自立のための支援を続けている。彼は言った。『その国の子供達を育てることは、その国の未来を育てることなんだよ。』

 

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☆任地の配属先の学校について☆

僕は今、エルサルバドルの東部ラウニオン県の『メガテック』という学校で青少年育成に関わっている。

この学校は2006年に日本とエルサルバドル政府との共同プロジェクトのもと設立されたもので、日本でいう2年制の専門学校のようなところだ。

生徒数は夜間部も合わせると約千人の大きな学校で、ホテル・観光、調理、物流・税関、養殖、漁業、情報システム、港湾運営管理、などの学科がある。日本の支援の為もあってこの学校のハード面でのインフラ設備は、この地域では驚くほど立派である。また、貧しい生徒が勉強を続けられるような奨学金制度もあり、実際に全体の80%が奨学金を受けながら通っている。身なりだけではあまり分からないが、それだけ実家が貧しい生徒が多いのだろう。遠方からの学生は学校の近くに6畳ほどの狭い部屋を借りて数人でルームシェアをしながら生活している。週末のみ実家に帰るという。

 

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この学校の朝は早く、朝7時から授業が始まり、いつも終わるのは大体夕方の6時頃。生徒はじめ教員も、とても忙しい日々を送っているが、充実していると皆満足そうに話す。僕も毎朝5時半には起きて6時半には学校に出勤している。最近庭で飼っているニワトリより早く目が覚める。

 

☆思うこと☆

僕のいるラウニオン県も含め、エルサルバドルの東部は過去20年の内戦の影響が深く残っており、そのため貧困層が多く、産業の発展やインフラ整備なども遅れている。

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この東部地域の開発が今後のエルサルバドルの課題だと聞いたが、4ヶ月間いろいろエルサルバドルを見てきて思うのは、僕はこの学校がエルサルバドル東部の地域開発の重要な鍵を握っていると思っている。その理由までは今回は紙面の関係で詳しく書くことが出来ないが、もう少し調査を続けながら次回号などで説明していけたらと思っている。

今回も読んでいただきありがとうございました。

 

☆過去のバックナンバーもよろしければ読んでください。☆

第一号 http://exc.rakuno.ac.jp/article-1279.html

第二号http://kouyukai.rakuno.org/post-3672.html

第三号 http://exc.rakuno.ac.jp/article-2135.html

Facebookでも現地での生活を紹介しています。感想やアドバイスなど頂けると幸いです。

http://www.facebook.com/tomoki.chimura


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