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掲載日:2012.05.14

青年海外協力隊 現地レポート 千村友輝君/エルサルバドル・青少年活動(第3号報告)

 

ホスト2こんにちは、千村友輝です。

エルサルバドルへ来て早三ヶ月が過ぎました。相変わらず驚いたり、打ちのめされたりすることが多々ある日々ですが、少しずつ生活に慣れてきたように思います。スペイン語も相手が一生懸命伝えようとしてくれればなんとなく理解できるようにもなってきました。時々ですが夢もスペイン語で見ます。言葉が少し分かるようになると、今まで謎だった身の回りの事を質問することができるようになります。その答えにはエルサルバドル独自の習慣や歴史、独特な考え方などの発見に繋がることがあり面白いです。

現在はエルサルバドル東部のラウニオン県に移り住み、5人家族のホストファミリーの所にホームステイして生活しています。職場はメガテックという、夜間部も併せると生徒数約千名の2年制の技術高等専門学校です。ホストファミリー・職場など全てがゼロからのスタートでした。現在は何とか落ち着いた、というところで日々を過ごしています。

ラウニオンでの事は伝えたい事がたくさんありますが、それは次号などで追々書いていくことにします。今回は僕の中で順序立てて整理しておきたい事がありますので、その事について書こうと思います。

今年は東日本大震災から一年になります。去る3月27日に在エルサルバドル大使館主催の追悼式典がありました。

震災の当日、僕は大学の卒業を目前にしていました。

☆エルサルバドルから日本へ。震災から一年、エルサルバドルで思うこと☆

震災から一年、日本から遠く離れたエルサルバドルの地で、在エルサルバドル日本大使館主催の『東日本大震災追悼式典』が行われた。エルサルバドル大統領夫人はじめ政府関係者などのエルサルバドルの人々、そして近隣国の人々も参列され、日本の震災を追悼した。僕達エルサルバドル派遣ボランティアも招かれた。錚々たる参列者の中、僕は一年前の自分の事を思っていた。

震災後、大統領官邸にJICAボランティアが招かれた時の写真震災当時、エルサルバドルでも日本の震災の情報は大きく報道され、大統領がエルサルバドルで活動するJICAボランティアをわざわざ官邸に招き哀悼の辞を述べると共に、日本に対しても義援金を送り、心のこもった声明を出した。(文末に掲載)

震災が起きた時、僕は北海道にいた。大学の卒業式を次の週にひかえ、卒業記念パーティーの実行委員として、その準備をしていた最中だったのを覚えている。

卒業後の進路について、また自分の将来の夢について、長い間悩み、葛藤、呻吟の末、辿りついたのが青年海外協力隊として海外で二年間のボランティアをすることだった。そして昨年の1月末にJICAの最終選考試験の合格通知を手にして、期待と不安に胸を躍らせていた矢先の出来事だった。

毎日テレビで報道される震災の状況を見たり、大学の友人宅の被災状況を聞いたりする度、心が痛んだ。また実際に被災地を訪れその現状を目の当たりにした時には、この未曾有の日本国内の事態に、海外へボランティアに行くことに対しての戸惑いや自責の念で、真剣に派遣辞退を考えた。

しかし、そんな時に目にしたのが、派遣予定国だったエルサルバドル大統領からの声明や、世界各国から日本に寄せられた数多くのメッセージだった。

過去、日本が行ってきた支援に対する感謝の言葉と日本国民に対する哀悼の思いが多くつづられていた。

その中には現在も地域に住み込み、地域に根付いた支援を現地の人と一緒に行っているJICAボランティアを直接讃えるものなどもあった。とても胸が熱くなった。

この大変な時期だからこそ、日本からボランティアが発展途上国へ派遣されるということに、より重要な意味があると感じた。日本の変わらない途上国支援の姿勢を世界に向けて発信していくこと。

僕はエルサルバドルへ行くことを決意した。

僕がいるラウニオン地域では今でも、多くの人たちが日本の震災からの復興を応援してくれている。僕に向けて温かい言葉をかけてくれる。また震災直後に、暴動や略奪が起こらず秩序を守り支え合って生活していた日本人の姿がテレビや新聞で報道されたらしく、僕の職場の先生達は『この国ではありえない事だ。本当に日本は素晴らしい!私達は日本から学ぶべきところが沢山ある。』と賞賛してくれた。とても嬉しかった。

任地の学校の生徒達と6そんなエルサルバドルの人達へ、僕なりに日本の素晴らしいところを伝え、共に学びながら喜んでもらえる事を二年間一生懸命やっていきたい。そう改めて強く思った。

以下、エルサルバドル大統領から送られた日本への声明。

「日本が常に我々に提供してくれた計り知れない支援について忘れることはできない。本日,私の政府とすべてのエルサルバドル国民は、日本の惨事を自分の国のことのように苦しんでいることを心よりお伝えしたい。また,同胞が苦しみ,家族の状況が懸念される状況下,多くのJICAボランティアが活動の継続を望んでいることは我々に感動を与える。ここにいるボランティアの皆さんは家族や友人の不幸に直面していないことを願うが,仮に直接的な被害を受けた人がいても,エルサルバドルの大統領,政府,国民が一緒にいることを知ってほしい。」

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

☆過去のバックナンバーもよろしければ読んでください。☆

第一号 http://exc.rakuno.ac.jp/article-1279.html

第二号 http://kouyukai.rakuno.org/post-3672.html

Facebookでも現地での生活を紹介しています。感想やアドバイスなど頂けると幸いです。

http://www.facebook.com/tomoki.chimura

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